入場料は20ドル。1F で荷物やコートをチェックインできるのだが、PCはチェックインさせてもらえない。どうすれば良いかと聞くと、手で持って行けという。げっ、と思ったけど、ほかに選択肢がないので、手で持っていく。
フロアガイドを見て、ここは最上階から降りてきたほうが良さそうと思い、5Fへ(特別展示を行う6Fが本当は最上階だけど工事中なので、今は5Fが最上階となる)。
5Fにはピカソやクレー、キリコ、シャガール、クリムト、ゴッホ、セザンヌ、モネなど。日本だったら、この階の展示だけで1つの展覧会を余裕で開けるだろう。これら巨匠の作品が、大して混んでもいないので、ゆっくりと見ることができる。たとえば、写真は有名なピカソの「アヴィニョンの娘たち」だけど、これを1時間でも見てられる。私はシャガールが好きなので、シャガールの絵を堪能させてもらった。
ふと見ると、ゴッホの「星月夜」を一生懸命模写している少年がいる。写真じゃわからないだろうけど、これがなかなかうまい。こういった環境がいつも近くにあると、自然と芸術にも親しむようになるだろうし、また才能も伸びていくのだろうと思う。圧倒的な物量による富の集中を具現化しているようなアメリカであるが、才能のある人を集め育てるということにおいては、成功しているのかも。など、この少年を見て感じた。
4Fはいわゆる現代アート。ウォーホール、リキテンスタインなどの作品が飾られている。
3Fはいわゆるデザイン。デザインの優れた工業製品などが展示されているのだが、KDDI au design projectの携帯電話達も飾られていた。
自分の持っているMedia Skinもある(写真では右端)。どういう基準で選ばれているのかわからないが、ほかにもソニー製品が置かれていたように思う。こんなところで、日本製品を見つけて喜んでしまうなんて、なんて「日本人」って思ってしまう。普段は外資系に勤めているので、アメリカに魂を売ったのかなんて非難されているから、その反動か(冗談)。
2Fでは広い展示スペースを活かして、比較的大きな現代アートの作品などが置かれている。私が面白いと思ったのは、部屋の面すべてを楽譜で覆い尽くした次の作品。
Hanne Darbovenの"Wende>80<(Turning Point >80<)"という作品らしい。写真じゃなかなかわからないと思うのだが、この部屋には何か吸い込まれるようなものがある。
最後に1Fにはギフトショップがある。
MoMAは作品の数が非常に多いのだが、整然と展示されているために、非常にわかりやすい。ミッドタウンの真ん中にあるのも良い。到着してすぐにでも見ることができるし、出発前に時間があるときに寄ることだって不可能じゃないだろう。その手軽さが良い。
MoMA in New York City |
ニューヨーク近代美術館350作品ガイド