正直に言うと、Bluenoteである必然性はなく、BirdlandでもVillage Vanguard(本屋じゃない。念のため)でも良かったんだが、事前にネットで調べたところ、BluenoteにちょうどThe Crusadersが来ているという。行かねば。1st Stageが売切れてしまっていたので、10:30からの2nd Stageのチケットを予約。ちなみに、ほかの人の参考になるかもしれないので、書いておくと、Bluenote(New York)のチケットはBluenoteの英語のサイトから購入できる。購入の際にはクレジットカード情報など必要ない。名前やコンタクト先の情報を入力するだけ。これでReservation Codeが取得できる。ウェブサイトでは、それを店で言うようにと書かれているが、実際には名前を言うだけで大丈夫だった。
30分前には並べというので、簡単に腹ごしらえをしてから、タクシーで店へ。10:00ちょっと前ごろに到着。見ると、すでに長い列。これって予約していない人たちじゃないかという疑問(希望とも言う。だって寒い夜に外で待ちたくない)があったので、列の最後尾の人に、これって予約している人の列かと聞いてみる。答えは残念ながら"Yes"。
仕方なく、寒空の中を30分近く待つ。こういう点、東京のBluenoteは良い。待つことは待つけど、ちゃんと室内で待てる。
今回のThe Crusadersのメンバーは以下の布陣。
- Keyboard: Joe Sample
- Sax: Wilton Felder
- Dr: Steve Gadd
- Guitar: Hiram Bullock
- Trombone: Nils Landgren
- Bass: Nick Sample
ライブは淡々と開始されたが、日本で見るのと違い、曲の合間のしゃべりが結構ある。Joeがあんなにしゃべる人だとは思わなかった。もっとも、コンサート会場以外で彼のライブを見たことがないので、もしかしたら日本でもしゃべる人なのかもしれない。
演奏はまったく年齢を感じさせない。こんな月並みなことしか言えないのが悲しいが、本当にそう感じた。ちょうど私の席からはSteve Gaddが一番良く見えたのだが、彼の腕は筋肉で盛り上がっている。こんなに近くで見たのは初めてなので、今回初めて発見したのだが、軽く叩いているように見えるときでも、実はかなり筋肉を使っている。スネア1つを普通に叩いているように見えても、実はすごい細かい筋肉の制御があるようだ。彼のドラムを見ているだけでもうっとりしてくる。
ちょっとだけ違和感を感じたのが、Hiram Bullockのギター。彼らしいギターなんだけれど、ちょっとCrusadersの音と合っていないように感じた。少しうるさいように個人的には感じた。シングルコイルの生音をもっと使ってくれれば色っぽい音で合うと思うのだが。私はLarry Carltonのシングルコイルの艶っぽい音を愛してやまない(もちろんGibson 335の音も好き)ので、ちょっと偏見が入っているかもしれない。
店の2Fにはギフトショップがあり、東京のBluenoteでは売っていないものも多く置いてあった。買いたい衝動に駆られたが、すでに荷物が多くなってきているので、ぐっと我慢する。
壁にはMiles Davisが描いたというArtworkが。なんか、こういうのを見ると、さすが本場という感じがする。ミーハーだけど。
実は、室内はライブも含めて撮影がOKのようだ。最初のアナウンスのときに「フラッシュ撮影は禁止」と言っていたので、「えっ、じゃあ、普通(フラッシュなし)の撮影はいいの?」と思っていたのだが、普通に現地(かどうかわからないがアメリカ人と思われる人々)も撮影している。
私も撮影したんだが、フラッシュを焚かないで撮ったら、ボケボケになってしまったので、捨てた。写真は無くても、きちんと脳裏に焼きついているからいいか。
ちなみに、検索してみて気づいたのだが、The Crusadersは近々来日するらしい。
<注> 一度投稿してから、若干追加した。