2008年7月28日月曜日

San Jose(サンノゼ) - SJMA (San Jose Museum of Art) と TheTech



日曜日(7/26)にSan Joseに行って来た。Mountain Viewからもすぐ近く。以前にも何度か行ったことはある(その1回はテニスの錦織君の試合を見にHPパビリオンに行った)んだけど、この日は夕方から仕事があったので、近場のSan Joseへ。

ところで、前から疑問に思っていたんだけど、San Joseって、カタカナ表記にするときには、サンノゼとサンホセとどっちなんだろう。私はサンノゼって発音しているけど、どっちが本当なんだ。ということで、ネットで調べてみる。読売新聞の大手小町/発言小町でそのものずばりの質問があった(「サンホゼ、サンノゼ?」)。ということで、サンノゼで良いらしい。

今回はまずSan Jose Museum of Art。'05~'06の地球の歩き方には無料って書いてあるけど、これは昔の話っぽい。8ドルの入場料(たぶん、最新の地球の歩き方では修正されている?)。中では、SUPERLIGHT、ROBOTS: EVOLUTION OF A CULTURAL ICON、CORE MEMORYという3つの企画展が行われていた(ここも中は撮影禁止)。



SUPERLIGHTは現代のテクノロジーがもたらしたものの「その次」(What's next)というものをテーマにした企画だ。フィルムを使ったものや機械を使ったものなどが展示されていた。前衛的過ぎて、ちょっとわからないものもあったが、なかなか興味深い。

だが、これ以上に面白かったのが、ROBOTS: EVOLUTION OF A CULTURAL ICON。その名の通り、ロボットの企画だ。AIBOの2代目やLEGOのMindstorm、同じくLEGOのMindstorm R2D2、作り途中で放ってしまっているけどディアゴスティーニのRealRobotなどを持っている私としては見逃せない。すべて興味深かったが、もっとも驚かされたのが、発泡スチロールで出来た巨大ロボット。教師用に配布されているマテリアルに写真が載っているが、下のようなものだ。



この写真でわかるかどうかわからないがこのサイズだけでもなかなか圧巻。これ以外にも教師用に配布されているマテリアルでわかるように、ロボット好きには垂涎のもの多し。

昼を食べた後に向かったのが、TheTech (The Tech Museum Of Innovation)



この存在は知っていたし、前を通ったことは何度もあるのだが、今回初めて中に入ってじっくり見た。子供向けの施設だとは思うのだが、内容は馬鹿にできない。大人でも楽しみながら勉強ができる。

たとえば、下のInnovationコーナー。



Rendering Basicsというところでは、展示でレンダリングの基礎(ワイヤーフレームやレイトレーシングなど)を説明してあり、その横のマシンで実際に簡単にレンダリングすることができる。マシンでは、いくつかのオブジェクトのワイヤーフレームがすでに用意されており、そこに好きなテキスチャをマッピングするだけなのだが、複雑なテキスチャだと計算時間がかかることが実感できるなど、いつも見ているCGの仕組みを体感することができる。



Bike design studioでは、工業デザインの例として、自転車のデザインを行うことができる。



デザイナーを選択し、それぞれのパーツを選択していくだけなのだが、最終的にスコア判定されるなどクイズ性を取り入れている。私はスコア重視でいったら、次のようなへんてこな自転車になってしまった。ちなみに、このようにデザインしたものはプリントアウトして持って帰ることができる。



Design a roller coasterでは、ローラーコースター(日本ではジェットコースターのほうが一般的な呼称か)を設計できる。





私は、ここでも激しい動きが好きだからとか思って、適当に一番傾斜がつき、スピードーがでそうなコースを作ったら、安全基準に達していないとかでやり直しを命じられてしまった。下の画面が「だめだし」をくらったコースだ。



コース設計をしなおし、シミュレーションでOKが出たら、実際にそれを体験することができる。デザインしたマシンに入場チケットに印刷されたバーコードを読み取るバーコードリーダーが付いている。



これでバーコードを読み取り、再度、体験マシンでバーコードを読み込ませると、自分の設計したコースを体験できる。ちょっとわかりにくいかもしれないが、下の写真が体験マシンで自分で設計したコースを試しているところだ。



さらに、私は試さなかったが、3Dスキャナで自分の頭を撮影し、それをカラーリングできる(だと思う。何せやらなかったんで)Cyberheadsというのもあった。




そのほかにもクリーンルームを説明した展示があったり、



あとは子供がコンピュータやプログラムの仕組みを遊びながら理解する展示があった。

下の展示ではロジック回路を設計できる。



下は簡単な論理演算でプログラムを組めるもの。ブロックで条件を組み合わせて、プログラムを完成させ、それをシステムに送ることで、右の小さな部屋にいる人形がその条件によって動作を変える。



さらに、ここでもロボット展示があった。下の写真はロボットが私の名前をアルファベットのブロックで並べてくれているところ。



地下1階の展示では、インターネットを解説した展示も。



下の地球儀ではライブウェブカムの場所を示していて、そこをタッチすることで、現地のストリーミングを見ることができる。ちなみに、残念ながら、東アジアは無かった。



面白かったのが、インターネットでの略語の展示。



書かれていた略語は以下のとおり。
AFAIK TTFN JW TTYL B4N THX BRB BTW ROTFL CUL JK BBL TMI LOL LYMY G2G YR WU? HHOK AFK
何個わかるだろうか。回答は以下のとおり。
  • AFAIK = As Far As I Know
  • TTFN = Ta Ta For Now
  • JW = Just Wondering
  • TTYL = Talk To You Later
  • B4N = Bye For Now
  • THX = Thanks
  • BRB = Be Right Back
  • BTW = By The Way
  • ROTFL = Rolling On The Floor Laughing
  • CUL = See You Later
  • JK = Just Kidding
  • BBL = Be Back Later
  • TMI = Too Much Information
  • LOL = Laughing Out Loud
  • LYMY = Love You Miss You
  • G2G = Gotta Go
  • YR = Yeah Right.
  • WU? = What's Up?
  • HHOK = Ha Ha Only Kidding
  • AFK = Away From Keyboard
私は3分の1くらいわかった感じ。検索してみたら、このようなインターネット上のスラングをまとめたhttp://www.internetslang.com/というサイトがあった。上の回答はほとんどここを見ることでわかった(載っていないのもあったが)。

TheTechにはIMAXシアターも併設されている(参照 -> Wikipedia: アイマックス)。今まで行った土地でもIMAXシアターは見かけたのだが、実は入ったことが無かった。今回はTheTechの入場券にどれか好きなプログラムを見れるというのが含まれていたので、3つあったプログラムの中からThe ALPSを選んだ。



これは素晴らしい。選んだプログラムも良かったらしい。海洋ものなどよりも一番臨場感を味わえるのではないかとも聞いた。IMAXシアターとは雲泥の差があるとは思うが、YouTubeに予告編があった。



また、DVDももうすぐ発売らしい。

The Eiger Obsession: Facing the Mountain That Killed My Father
The Eiger Obsession: Facing the Mountain That Killed My Father

という感じで、Mountain Viewから20分とかからずに来れるのだが、なかなか楽しめるスポット多し。街の感じも南の街みたい。また来てみよう。

送信者 San Jose in J...


2008年7月27日日曜日

Berkeley(バークレー)



コンピューター技術者にはBSDでおなじみのバークレー(Berkeley)に行ってみた。(下の写真はイメージ写真。今回の観光には関係ない)

4.4Bsd-Lite Source Cd-Rom

マウンテンビュー(Mountain View)からはフリーウェイを車で飛ばして1時間ほど。もっと近いと思っていたが、意外に遠かった。


大きな地図で見る

まず行ってみたのが、Berkeley Art Museum and Pacific Film Archive



Art Museum and Pacific Film Archiveっていう名前だけど、BAM (Berkeley Art Museum) とPFA (Pacific Film Archive) は建物は別。私はBAMのほうにだけ行ってみた。入り口から質素というか、閑散というか、こじんまり感が漂っているのだが、あまり美術館っていう感じではない。コンクリート打ちっぱなしなのは別に良いのだが、あくまでも大学の資料館のような感じだ。現代美術がいくつか展示されているほか、マルクシャガール(Marc Chagall)だったり、アンリマティス(Henri Matisse)などの作品も置いてあるのだが、照明に気を使わなさ過ぎ。見ている自分が写りこんでしまう。ちょっとがっかり。(ちなみに、中は写真撮影禁止)

その後、町を歩いてみる。UCバークレー(カリフォルニア大学バークレー校)に入る前に、Telegraph Ave.を南下してみる。学生街なためか、本屋やCDショップなどが多い。服を売っている店も多いのだが、おしゃれなブランドショップという感じではなく、どことなくヒッピーな感じ。UCバークレーのリベラルな気質が反映されているのだろうか。





UCバークレーの中はイメージしていたアメリカの大学という感じ。広くて、自由な雰囲気があって、こんな大学に通えていたら、私の暗い性格も治ったかもしれない。







特に何か大きい観光名所があるというわけではないみたいなんだが、街の雰囲気が気に入った。ぼーっとオープンカフェで読書なんかしているのがあってそうだ。

Berkeley, California in July, 2008

高校野球西東京大会決勝



決勝戦で敗退。

出張中のMountain Viewのホテルで結果を知ったときには、酔っていたこともあって、予想外の大差に思わず、ふて寝してしまった。

すっかり2年前の再来と信じていたから、ショックは大きかった。



やっと立ち直った。

3年生、お疲れ様。1年生&2年生、秋の神宮目指してがんばって欲しい。

2008年7月21日月曜日

書評まとめて(7月まで)

読んだ本がいくつかあるんだが、ぜんぜんここのブログに書けていない。いつか時間が出来たらとか思っているんだが、時間は永遠に来ない。実際には来ているんだが、こういう言い訳をしているときには、その時間はほかのものに消えていく。

ということで、読み終わった本や雑誌をまとめて紹介。もうタイムリーじゃなくなっちゃっているやつもあるけど、ご容赦。

論座 2008年 07月号 [雑誌]
論座 2008年 07月号 [雑誌]

大手メディアである朝日新聞が出しているとは思えないほどの自己批判ともとれるような記事も掲載。メディアスクラムと言われるような話がまだ多く聞こえてくるが、朝日新聞の新人記者の告白も掲載されている。結論が出ているわけではないが、コマーシャル(営利)企業でもあるメディアとジャーナリズムの共存についての意見が読める。また、最近多く耳にする温暖化議論についての反論(一方的にCO2削減が本当に良いのか?)も書かれていて、これも興味深い。アジアのメディア(中国のインターネット民意など)の貴重な情報も得られる。

STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2008年 07月号 [雑誌]
STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2008年 07月号 [雑誌]

この雑誌は初めて読んだ。先の論壇もそうだが、600円とか700円台でこんな雑誌が読めるとは安いと言ったら、知人に「高いじゃん」と言われた。IT系の雑誌とか平気で千円を超えているから、ちょっと金銭感覚が鈍っているのかも。

リトルプレスやジン、インディペンデント・マガジンなどの動きからインターネット後の雑誌/本の状況が書かれている。ロングテールとかマイクロトレンドと言われている層に向けての動きが見れる。

気に入ったのが、山村光春氏の言葉。
 少なくともボクはこの日を待っていた。多分世界もそうだろう。
 ウェブの到来により、本という存在は「情報伝達のためのマスメディア」という役目からやっとこさ解き放たれ、ドキドキするような動きがゾクゾクと生まれている。
この雑誌、初めて買ったんだが、質感も良い。こういうのはやっぱりインターネットでは味わえない、見て・触って・読んで・感じるという物質としての本や雑誌の強みだと思う。

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

なんか知らない間にベストセラーになっていて、続編も出ているみたいなんだけど、まだ話題に成り始めていないころに読んだ(って自慢してどうする)。インタビュー(面接)などではこの類の質問が出されることが多いので、こういうのを解いてみることはたまにあったのだけど、ここまでロジカルに問題とその解法から何を期待するかは考えたことは無かった。この本のことだけでなく、フェルミ推定については今度まとめてみたいと思うが、難しいことは考えずに、クイズとして考えるだけでも楽しい。

参照: ビジネスマンのための「数字力」養成講座

週刊 東洋経済 2008年 3/8号 [雑誌]
週刊 東洋経済 2008年 3/8号 [雑誌]

地頭力については、週間東洋経済の特集も良い。基本は地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」の紹介なのだが、簡潔にまとまっているので、時間の無い人にはこちらがお勧め。しかも、細谷氏以外による紹介もあるし、いろいろなシナリオに応じた地頭力の使い道などもあり、面白い。

ここまで地頭力っていう言葉が流行ると流石に批判もしたくなるし、それだけがすべてじゃないだろうとも思うが、知っていて損はない考え方と思う。

生きさせろ! 難民化する若者たち
生きさせろ! 難民化する若者たち

この本はショックだった。っていうか、実はみんなは知っていたことだったのかもしれないんだけど、私は良く知らなかった。非正規雇用者や正規雇用者でも企業に搾取されて、生活さえ脅かされている人々。プレカリアートという言葉を知ったのも本書からだ。ここ最近は世界大不況の前触れのような感じだが、その以前で企業がV字回復果たした後でも労働者賃金は上がらず、実は多くの社会システムが低賃金労働者の生活を犠牲にした労働によって成り立っているという事実。安価なものに飛びつく市民の行動そのものがこのような社会をさらに加速させる。

読んでいると考えさせられるが、類書やいろいろな立場からの反論なども読んでみたいと思わせる。

2008年7月8日火曜日

永久保存版: ロッキング・オン・ジャパン 2008年 07月号

ROCKIN'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2008年 07月号 [雑誌]

ということで、永久保存版。買うべし。

実は、ロッキング・オン・ジャパンって初めて買った。私が学生のころにはまだジャパンは無かった。ロッキング・オンはずっと愛読していたし、FMでは渋谷陽一のサウンドストリートを聞いていた。ちなみに、若いこだまを聞いていたほど年取っちゃいない。

で、林檎さん。ろーんぐいんたびゅー。

後からファンになった私には意外な一面を覗かせてくれる。もっとしたたかに計算していたんじゃないかと思っていたらそうでもなかったという面があったり。かと思ったら、想像通りの反骨な部分があったり。今はかなり肩の力が抜けた自然体で良い感じ。リリースしたアルバムごとに話が聞ける。一緒にある写真だけでも買う価値あり。

11月のコンサート行きたいなぁ。あたるように。。。