2009年11月30日月曜日

マイナス・ゼロ

雑食だし、活字中毒なので、どんな内容の本でも読むのだけれど、サスペンスとかSFとかは最近は本当にご無沙汰だった。特に避けているというわけではないのだけれど、何かどんと背中を押されるものが無かった。いや、待て。確か昨年末か今年初めくらいに、いろんな雑誌でやっている2008年のXXX大賞とかで、「新世界より」とかがべた褒めされていたんで、読もうと思っていたんだ。なんで読んでいないんだっけ? はて。ここでも記憶障害か?

それはさておき、Twitterで誰かがつぶやいていたのがきっかけじゃないかと思うのだが、広瀬正という作家を知った。認められるまで長い間不遇な作家というのは多くいるが、彼もその1人。やっと成功が見えてきたかと思ったら、直木賞は連続で落選し、その後、逝去。

早世した人は伝説となるが、彼の場合、タイムマシンを主題にした小説を多く書いていたこともあり、まるで時の旅人として消えてしまったかのように思われたのかもしれない。

この「マイナス・ゼロ」はそんな彼の処女長編作品。処女作には思えないほど凝った内容だ。いわゆる定番のタイムマシンものなのだが、時間旅行の複雑な螺旋に絡めた人間ドラマが素晴らしい。生きた時代を狂わされるという悲劇を感じさせない主人公が良い。

読み終わった後に思ったが、これは「愛」の話だ。昭和初期の日本の描写がまた良い。

マイナス・ゼロ (集英社文庫)

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2009年11月29日日曜日

工場萌え

工場萌え

急に金曜日夜に工場に目覚めた。理由は言えないが、工場萌えという言葉を聞いたことを思い出し、イメージ検索して僕の心に火がついた。

イメージ検索の結果には「工場萌え」からと思われる写真が多く載っていた。

そうだ。僕はこの風景をいつも追っていたんだ。

最近、首都高速横羽線に乗ることが多いのだが、そこから見えるセクシーな工場群を、運転しているがために凝視出来ないことをいつも悔しく思っていたことを、この写真を見て思い出した。

工場萌えF

大学時代、毎年のように数回軽井沢に行っていた。当時はまだ関越道が軽井沢まで延びておらず、高崎から一般道を走ることになる。国道18号線。そこから見える緑の山の中に広がる異彩を放つ工場。大友克洋氏の「アキラ」に出てくる、アキラを封じ込めるための装置のように、異様ながら夜の光りで見るそれはとても美しかった。

工場萌え」にはこの安中の工場も紹介されている。

安中の工場は知っている人ならば知っているように、「安中訴訟」で有名なものであり、そのような背景を考えると、うかつにそれを美しいと口に出すことさえはばかれる。ただ、そのような歴史があったとしても、建造物として、そして歴史において確実に産業を育み支えているその工場の美しさは認めたい。

本書の中でも筆者の1人大山氏が言っている。「工場は企業のもので、複雑な仕組みと時に政治的な要素と、そして決して明るものばかりとはいえない歴史を持っていることなどが、「工場が何となく好き」と無邪気に言えない理由だと思う。だけど、工場について何も知らなくてもあっけらかんと「好き」と言っていいと思う。むずかしいことは後からついてくる。枠に入っていないものはだんだんと意識されなくなるものだ。そのほうが問題だと思う。」

安中以外にも、川崎や四日市など、70年代の各地での公害問題やその被害者を考えた場合、それを美しいと言うことは不謹慎かもしれない。特に、僕はその真っ只中で生まれ育った。夏休みに光化学スモッグ警報が出ると自宅に戻らなければいけなかったような時代だ。

綺麗に見えるこれらの工場を見ながらも、そのような昔を思い出す。筆者が言うように、工場を美しいと思えることがこのような忘れてはいけないことを思い出せてくれ、過去を知らない若い人にとってはそれらを知ることになるきっかけになるならば、それは良いことだろう。

工場萌えな日々 [DVD]

思えば、僕は「工場萌え」予備軍としてはかなりレベルが高いほうではないかと思う。大学が工学系だったこともあり、いくつかの工場見学をしている。昔、採鉱学科と呼ばれていただけあり、普通の学科では行かないところにも行かせてもらえた。秩父セメントでは発破で山を砕くところを見学させてもらえた。鉱山では山の神が怒るからという理由で女性を入れてくれない(女人禁制)のところがあったのだが、ここもそうだったかもしれない。帝国石油には1週間泊り込みで研修を受けさせてもらった。そのほかにも信越化学、昭和電工、TDK、積水化学など。そのころは単位を取るのに必死で工場を美しいと思える余裕は無かったが、それでも今こうやって本の中の写真を眺め、DVDを見ているとそのころが思い出させる。

でも、このDVDとかを初めから最後まで酒を呑みながら見ているニヤニヤしているのは、やっぱり普通じゃないとは思う。ま、いいけどね。どうせ変態だから。

2009年11月16日月曜日

生命保険のカラクリ

文藝春秋さんから贈呈いただいた本。米国やら広島やらに出張に行っていた関係で書評を書くのが遅くなってしまったが、この本は面白い。文藝春秋さん、ありがとうございました。

生命保険のカラクリ (文春新書)

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ちょうどこの季節、年末調整がある。富豪でもない一般サラリーマンの方ならば、この時期の年末調整で生命保険料の控除申請を行うことになるので、自分の入っている生命保険を改めて見直す人も多いだろう。ただ、見直すとは言っても、この機会に、解約やオプションへの追加加入までを検討する人はまれだろう。ただ、「こんなに入っていたのか」と思ったりするだけのことが多いのではないか。

かくいう私もその1人だ。会社関係で入ったものから、コンサルを受けて契約をしたものまで、いくつかの保険に入っている。だが、自分でどのような保険なのかをきちんと説明できない。空で言えないのは仕方ないにしても、書類を前にしても説明できる自信がない。本書に書かれているように、生命保険というのは住宅についで、おそらく人生で2番目に高い買い物である(1千万円を超えることも珍しくない)にも関わらず。

保険を選ぶ際にキーとなるのは、GNPだ。Gは義理、Nは人情、そしてPはプレゼント。最近でもプレゼント攻撃があるのかどうか知らないが、新卒のころ私の部署の人間を片っ端から口説いていた保険セールスレディはまさにこのパターンだった。私は生命保険なんて入る気がまったくなかったので、プレゼントだけ貰いまくって、結局入らなかったら、逆ギレされてしまった。後から、あのプレゼント購入費は営業員が身銭を切って購入していたことを知り、悪いことをしたと思ったものだ。

本書では、生命保険の本質をわかりやすく解説する。日本においては公的援助が手厚くあるため、多くの場合、医療保障はさほど必要ないこと。また、保険と貯蓄というのは、現在のような低金利時代では分けて考えるべきであり、貯蓄を追求するならば、保険に頼らないほうが良い。この2点を知っているだけでも、生命保険に対する見方が変わるだろう。

保険という商品が分かりにくいものであり、複数の商品間での比較対象が難しい。こういうものだと思って諦めてしまっていた。面倒臭いことを繰り返すのは嫌だから、一度入った保険は見直さない。健康の時に入った保険はそのまま契約し続けるのが良いとも言われていた。だが、これがすべて保険会社側の策略だとしたら? 商品を必要以上にわかりにくくし、比較検討を困難にし、契約の見直し/解除が損なように思わせていたのだとしたら? このように複雑怪奇なものにしていたほうが保険会社が儲かるようになっているのだ。

規制緩和が行われて、やっと今になってこの状況に変化が見られているようだ。外資やネット生保などによる新しい展開。この本はそのネット生保(ライフネット生命保険)の副社長が書いたものだ。彼も本文やあとがきに書いているように、この本で書かれていることはある一面からのものに過ぎない。伝統的な大手生保各社にはそれぞれ言い分もあるだろう。だが、それでも、複雑な生保をごく簡単な評価軸に落として考えることができるように紐解いた本書の役割は大きい。

Amazonなどでの評価も高いようだが、それも納得できる。

生命保険に入っている人、もしくは入ろうとしている人は必読の本と言っても良い。

関心しているだけではいけないので、私も自分の保険を見直してみよう。担当営業の方、ご覚悟ください ;-)

2009年11月15日日曜日

ニコニコ動画が未来をつくる ドワンゴ物語

著者の佐々木俊尚さんからの贈呈。佐々木さん、いつもありがとうございます。

ニコニコ動画が未来をつくる ドワンゴ物語 (アスキー新書)

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今ならニコニコ動画、昔は着メロで有名なドワンゴのドキュメンタリ。知っている人が何名か出てくることもあって、ぐいぐいと引き込まれるように読んでしまった。ドワンゴ物語となっているが、MS-DOSからWindows、そしてインターネット、携帯サービスへと広がってきた業界の縮図がドワンゴの歴史に重ね合わせるように紹介されている。私くらいの年齢の人にはその歴史が、また最近のドワンゴを知っている人には今のドワンゴからは想像も出来ないかもしれない彼らの成り立ちがわかる。その両方がわかる人は2倍おいしい本と言えるかもしれない。

ただ、正直、私くらいの年齢の人で業界の歴史的なところまではわかるだけの人が後半の携帯サービスやニコニコ動画の今の仕組みが生み出されるまでの話のところをどの程度理解できるかは不安だ。本の中でドワンゴの人が語っているとおり、サービスが生み出された当時でさえ、作り手とユーザーの間にゼネレーションギャップが生じており、ドワンゴは意識して若い人を雇うことさえしていたほどだ。ニコニコ動画を知らないと、この本の後半を理解するのは難しいだろう。本の中で、事細かにニコニコ動画のサービスを解説していることはない。

だが、それで良いのではないかと思う。本の中に書かれている吉本興行社長が語るように、触ってみればその魅力がわかってくる。吉本の社長大崎氏は、心斎橋筋2丁目劇場で客席の女の子の表情から読み取れたのと同じような客の対応がニコニコ動画のコメントからわかるという。このように貪欲に自分から新しいメディアやサービスの真価を把握しようと努める人だけが生き残っていくだろう。そもそも、ニコニコ動画をわかろうともしない人は、このベタなタイトルの本を買うことさえないのだから。

この本はもう1つ重要なことを伝えている。それはコンテンツの権利問題の複雑化だ。ニコニコ動画に上げられているMADと言われているような作品は作り手とユーザーという簡単な構造では語れない。ある人が音を作り、ある人が動画を作り、ある人はそれにクールなタイトルを付ける。それをさらに別の人が別の作品のモチーフとして使う。場合によっては、これで「振り出しに戻り」、再度作品の生成過程が始まる。これはJASRACのようなモデルでも、Creative Commonsのようなモデルでも対応できない。

しかし、これは本来の人間が行っていた作品を作り上げる際の工程だ。

私はジャズが好きだが、マイルスディビスもジョンコルトレーンも、みな偉大な先人をパクッてきた。さらに、自分もパクられることを良しとしていた。パクリというと不必要にネガティブなトーンがあるので、”Inspired by"と言っても良い。ただ、権利関係で言った場合には、大きな違いはない。ある楽曲のアドリブ(インプロビゼーション)に別の曲のフレーズを入れることなどは良くあることだし、セッションの開始が有名な曲のテーマであることも多い。さらには、そうして作られた/演奏された曲からさらにInspireされて生成される曲もある。ニコニコ動画で起きていることと同じだ。

著作権という枠組みが出来たことにより、アーティストやミュージシャン、小説家などの権利が守られ、文化が発展したという側面は否定しないものの、ネットを利用することにより原点回帰した複雑な著作の考えをスケールするモデルを考える時期に来ている。ニコニコ動画はそれを象徴し、我々に考える機会を与えてくれている。

<蛇足>
ニコニコ動画を知りたい人はまずは使ってみると良いし、ニコニコ大大会に一度は行ってみると良い。

ニコニコ大会議2008

2009年11月10日火曜日

就活って何だ 人事部長から学生へ

就活って何だ―人事部長から学生へ (文春新書)
就活って何だ―人事部長から学生へ (文春新書)

著者の森健さんから頂いた一冊。森さんありがとうございました。

今の会社に入って新卒採用にも多少関わるようになったり、学生向けのキャリアトークのようなものに参加させていただくことが多くなったりしたためか、大学生の方と話す機会も増えた。そこで聞く話はなんとも大変な就職活動の話ばかり。

私が学生のころは就職活動を始める時期になって、やっと社会や会社を意識し始めるという感じだった。就職活動を始める時期も4年生になってから。就職協定がまだ残っていたので、本当は8月20日から会社訪問開始なのだが、各社いろいろな名目で実質その前から採用活動は開始していた。それでも、4年生の春からの開始でほぼ十分だった。

業界/会社研究などはするが、インターネットを使うことは一般的ではなかったため、先輩に会うしかないし、その際のアポイントメントも電話でお願いするので、メールでお願いできる今ほど簡単ではない。情報も知識も不足したまま面接に望むということもたびたび。企業側もバブル期だったこともあり大量採用が必要なところも多く、おおらかな面接で済むところも多かった。企業によっては学生を絞り込むというよりも、どうにかして内定をとった学生に逃げられないかということに頭をひねっていて、内定者懇親会とか合宿という名目で泊り込みで他社への就職活動をさせないようにする会社もあった。ハワイやグアムに連れて行ったという会社もあったほどだ。

そんな経験しかしていない身からすると、昨今の就職活動の状況は本当に学生にとって気の毒としか言いようがない。私の時のように高度経済成長をまだ前提としたおおらかなのが良いとは思わないし、学生が社会を早くから意識し真剣に自分のキャリアを考えるのを悪いとは思わないが、エントリーシートを1人で50社とか多い人になると100社近く出しているとか聞くと、もう何かが狂っているとしか思えない。私に相談をしてきていたある男子学生などは、マスコミとITの2つの業界を狙っていたが、IT系は第2次志望のためか、ほとんど研究が出来ていない。あまりにも基礎知識も無いままエントリーシートを書いていたので、なんで自分でもっと調べないのかと聞いてみたところ、100個近いエントリーシートを書く必要があり、1社にそんな時間がかけられないという。時間がかけられずにいい加減なエントリーシートになってしまい、それで落とされてしまうのならば、数出しても仕方ないだろうにとは思うのだが、そんなことも冷静に考えられないくらい彼は焦っているようだった。

この「就活って何だ―人事部長から学生へ」は以下の15社の人事部長からのメッセージをまとめたものだ。
  • 東海旅客鉄道
  • 全日本空輸
  • 三井物産
  • 資生堂
  • 東京海上日動火災保険
  • 三菱東京UFJ銀行
  • サントリーホールディングス
  • 明治製菓
  • 武田薬品工業
  • 日立製作所
  • NTTドコモ
  • バンダイ
  • フジテレビ
  • ベネッセコーポレーション
  • 電通
各社の人事部長(会社によっては人財部という名前のところもあった、人が財産と考えているためだろう)から、採用活動の方針や実際の進め方、学生に望むものが生の声として語られる。方針や日程、各社の特徴などは各社のウェブサイトや説明会などでも情報を得ることができるのかもしれないが、本書では、人事部長の経歴などにも絡めて、本音での「採用」、学生から見ると「就職」に対する考え方を知ることができる。発言は会社を代表する立場としてのものもあれば、個人の価値観に基づくと思うものもあり、どれも興味深い。

誰もが言っていたのが、就活マニュアル通りに行っている人はすぐわかるということ。話せば、演じているのか、本当にそう思っているのかなどはすぐにばれる。また、ビジネスのことについては、いくら勉強しても所詮はにわか知識であり、インターンシップをやっていても自分でプチ起業をしていても、多くの場合はその会社のプロの社員には叶わない。なので、あまり背伸びをせずに等身大の自分で臨むのが良いのだろう。

日本を代表する会社としてのこの15社に共通していたのが、いまだに終身雇用を前提とした採用を考えているところだ。採用する側も失敗を極度に恐れているようだ。この場合の失敗とは、「優秀な人材を採用できない失敗」と「優秀ではない人材を採用してしまう失敗」だ。人材の流動化を前提としていれば、中途でいくらでも優秀な人材は採用できるだろうし、社に向いていない人に社外での機会を検討してもらうことだってできるだろう。終身雇用を前提としていることも、今の新卒時の就職活動をここまで過熱化させてしまっている原因ではないか。

面白いのは、何社かの人事部長が私と同じようなことを言っていたことだ。つまり、「自分のときは、こんなに大変じゃなかった」、「自分は本当にいい加減に就職を決めた」と。みんな自己矛盾を抱えながら、採用活動を行っている。そんな中で救われたのは、フジテレビ河野雄一氏(執行役員人事局長)の次の言葉。
人生の目的はいろいろとあるわけで、入った会社だけで人生が決まるわけではない。結局のところ、自分が棺桶に入るときに「あぁ、いい人生だった」といえればいい。どこの会社に入れるかも大事でですが、そのスタート時点だけで自分の人生を評価してしまうようではあまりにも寂しい。長い視点で仕事と人生を考えることが、人生も仕事も楽しくすると思います。ある意味で、仕事なんて暇つぶし。そういう風に考えることも大事なのかもしれません。
そう。仕事なんて暇つぶし。私が「紐になりたい」というと呆れる人がいるが、仕事が生活を支える手段になっているのにたまに本当に息苦しくなるのだ。その息苦しさを今の学生はすでに就職活動の時に感じていることがあるのかもしれない。

最後の章「マニュアルから脱するための就活五ヶ条」で以下の5つを挙げていた。
  • グローバル
  • 多様性
  • ストレス耐性
  • ビジネス感覚
  • 自分と向き合う
どれも当たり前のことばかりだが、「ストレス耐性」というのがわざわざ取り上げられる(=各社が共通のキーワードとしてあげていた)ということが、今の状況を物語っている。今に日本は就職活動でメンヘラーが続出するようになるんじゃないだろうか。

以前に書いた「就活のバカヤロー」の書評もあわせてどうぞ。