昨年観ようと思っていたのだけど、見逃していた映画の1つがこの「エディット・ピアフ~愛の讃歌」なのだが、下高井戸でまだやっていたので、会社を早めに切り上げて行ってきた。
エディット・ピアフというとシャンソンの女王というようなイメージしかなかったのだが、この映画では彼女の波乱に満ちた人生を心のそこから搾り出すような歌声を重ね合わせて描いている。
以下、ネタバレあり。
父親がサーカスから飛び出し、一人で大道芸をやるようになった時に、観客から「その子も何か芸をやるのか」と聞かれて、しかたなく歌いだすところから彼女の歌手としての人生が始まる(Wikipediaに書かれているものと異なるが、映画ではこうなっている)。この部分の歌声がとても印象的。スピルバーグの「太陽の帝国」のエンディング近くで少年が両親を探し出すときに、透き通る声で歌い、両親と再会するのを思い出す。同じことはエンディングの最後のステージでの歌にも言える。
シャンソンにはあまり興味が無かったが、少し聴いてみようかと思った。