2007年1月31日水曜日

塩狩峠

あるウェブサイトで「今までで一番感動した書籍を教えてください」という質問があり、そこでこの本を挙げている人がいたので、読んでみた。

塩狩峠
三浦 綾子
4101162018


裏表紙に書かれているように、
明治末年、北海道旭川の塩狩峠で、自らの命を犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の、愛と信仰に貫かれた生涯を描き、人間存在の意味を問う長編小説。

である。

アマゾンのカスタマーレビューを読んでみるとわかるが、この小説への感想は二分されるようだ。それは作者の強い宗教観が反映されているためだ。

私自身は無宗教であるが、キリスト教とは無縁ではない。また、多くの日本人がそうであるように、慶事において日本古来の神道や仏教とも接してきた。キリスト教徒でない人には違和感や嫌悪感があることもあるようだが、私にはそのようなものはなかった。正直、読み応えのある良い小説だと思った。むしろ、明治の時代の少年~青年がなんと成熟した思想を持っているかに感動した。

三浦綾子氏の小説は今回始めて読んでみたのだが、ほかの小説も読んでみようと思った。