2007年2月1日木曜日

SNS的仕事術 ソーシャル・ネットワーキングで働き方を変える!

看板を背負わない生き方と看板を彩る生き方」にも書いたが、会社名でなく、個人で(も)通用する人間になりたいと常々思っていた。

実名ブログをしているのはそれが理由の1つでもある。実際、ブログのおかげで新しい人と知り合いになれたり(どっかの会合でなどで会ったときに、「ブログでコメントさせていただいていますXXXですが…」などと言われたりすることもある)、昔の知り合いがコンタクトしてきたりすることも多い。また、初めての人にコンタクトするときにも、ブログのURLをお知らせすることも増えてきた。ブログのエントリーを全部見るとは思えないが、いくつか興味あるところだけでも見てもらえれば、私の人となりはわかってもらえるかもしれない。実際、はてなでは、履歴書の代わりにブログを見ることがあるとか。

本書はそのタイトルから、mixiだとかのSNSを仕事で利用するハウツー本かと思われるかもしれない。私も始めはそう思い、特に手に取ることもなかった。ただ、何かの書評で、SNSの使い方を紹介したものではなく、SNSやブログといったソーシャルネットワーキングが一般化する中で、個人の情報発信力を高めるための新しいワークスタイルの提案をしているものだと書かれており、それに興味を惹かれて、購入してみた。

SNS的仕事術 ソーシャル・ネットワーキングで働き方を変える!
鶴野 充茂
4797336013


確かに、個人が自分の名前で人脈を作り、情報発信していくことを、その意義と手段の両方解説している。読んでみたが、悪くない。まったくこういったことに興味を持たなかった人にも、わかりやすく説明されていると思う。

私自身、会社勤めではあるが、常に会社という看板がなかった場合の自分というものを意識している。したがって、本書の内容には共感できる部分が多かった。一方、SNSやブログでの具体的なTIPSにあたる部分については、すでに知っている部分も多いし、リアルとネットの世界でのコミュニケーションの使い分けについてはほかの考えたもあるのではないかと思った。あくまでも1つの例として捉えると良いと思う。「一生モノの人脈力」などで書かれているように、実際に会うことや話すことが大事な部分もあると思うので、自分なりに工夫していけば良いのかと思う。

一方、このように「人脈」だとか「情報発信」だとかばかり言われると、逆に一切のコミュニケーションをたって、ひきこもってしまうことが逆に新しいトレンドになったりするのかもとも思う。正直、たまに自分もそのような誘惑に駆られる ;-)。もちろん、プチひきこもりだけど。

読みやすい本なので、数時間で読み終えることができるだろう。いくつかヒントになることもあった。興味ある人にはお勧め。値段に見合う内容かは微妙だが。

なお、もしかしたら、本書で書かれているいくつかのヒントに触発されて、私のブログに変化が現れるかもしれない。

参考