この本は使える。
本来は悪徳商法やカルト的な新宗教の勧誘の手口を紹介することで、だまされないようにすることが目的の本。もちろん、その意味でも十分使えるのであるが、逆に勧誘する側にとってもどのような手法があるかを知ることができる本だ。
もちろん、そのための本はほかにもいくつもあるのだろうが、だまされる側にたって書かれているこの本の視点は貴重だ。ケーススタディ形式でわかりやすく書かれているのと、だましの手口の背景を心理学的に解説されていることで、なぜいとも簡単に人がだまされるのかが良くわかる。
何かのときに応用できるかもしれない。
と言っても、誰かを今だましたいわけではない(念のため)。
ちなみに、この本を読むと、自分ではだまされたと認めたくないけれど、あきらかに詐欺的商法にひっかかったと認めざるを得ない、まったく同じようなケースが紹介されていて、今さらながらにちょっとショックだった。詳細は内緒。