2007年1月16日火曜日

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学

今さら感は否めないが、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学」を読んだ。「新書365冊」でも推薦されていた本の1つ。

いつか読んでみたいと思いつつ、ここまで遅くなってしまった。ベストセラーだったんだから、きっとすでに古本屋にあるに違いないと、近くのブックオフに行き、そこで購入。200円で数冊置いてあったが、100円コーナーにも1冊あったので、そちらで購入。

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学
山田 真哉
4334032915


私は前の会社で企業会計の基礎はトレーニングで習った。バランスシートもPLも見方を習ったのだが、業務で使っていないので、だいぶ忘れてしまっている。そんな私には、本書はちょうど良いレベルだ。だが、もし私がトレーニングの内容をしっかり覚えていたとしても、本書が読むに値しないということはない。会計を知らない人にどのように教えれば良いかがわかるからだ。

タイトルに書かれている、さおだけ屋のエピソードは最初に登場する。さおだけ屋、考えてみると不思議な商売だ。あまり需要があるとも思えず、単価もそれほど高いと思えないのに、どのように彼らは生計を立てているのだろう。言われてみると確かに不思議だ。本書はこのように身近にあるケースを例にとり、会計の基礎概念を説く。企業会計につながる知識を得ることもできるが、家庭の会計、すなわち家計へのヒントや人生設計、さらには自己啓発などにもつながる話題をちりばめており、飽きることなく最後まで読める。

会計学の解説書と考えると、もう少し深い内容まで踏み込んで欲しい気もするが、様々な会計学の入門書に挫折する人が少なくないことを考えると、このレベルが妥当なのか。確かに、会計学の大きなイメージをつかむには最適かもしれない。

当たり前だが、100円で十分もとがとれた v(^_^)v