帰宅途中に携帯のニュースで、筑紫氏が亡くなったことを知る。
一般には、報道に偏りがあるとか、個人の主義主張を公共の電波にキャスターという立場で示すことが適切でないなどの批判もあるが、実は私は氏が好きだった。
私にとっての筑紫哲也氏は朝日ジャーナル編集長の氏だ。高校から大学のころにかけて、毎週買っていた雑誌の1つが朝日ジャーナルだったのだが、ちょうどそのときに編集長だったのが、筑紫氏だ。新人類と呼ばれる私より少し上の世代を特集することも多く、また流行していた新宗教(新興宗教)も良く取り上げられていた。「若者たちの神々」や「新人類の旗手たち」などは文庫本で、今も持っているほどだ。
それよりも、驚いたのは、なんと筑紫氏が編集長だったころの朝日ジャーナルをまだ何冊かとってあったことだ。われながら、良くこんなのを残しておいたものだと思う。このころの朝日ジャーナルから受けた影響は大きい。もっとも、同時に諸君なども読んではいたが。
昨年休養に入られる前に、会社に取材で来ていた氏と握手をさせてもらい、「朝日ジャーナルのときからのファンです」と言えたのが、今となっては思い出だ。
冥福をお祈りする。合掌。