1ヶ月ちょっと前になるだろうか。六本木のレストランで知人と食事をしていたら、親しくしているその店のマネージャがちょっと紹介したい人がいるんですと言って、隣で食事をしていた人を紹介してくれた。それが松田公太氏だ。
そのときはお互いに知人を連れていたので、ほとんど話が出来なかったのだが、物腰や立ち振る舞いからだけでも生き様(古いし、臭いかもしれないが、まさに生き様と言いたいので、あえてこのまま)が伝わってきた。熱いものがあった。
松田公太氏のことは以前から知っていた。タリーズの経営権を取得する際の交渉の話。さらには、米国に緑茶で進出した際のことは確かガイアの夜明けで見た(日経スペシャル ガイアの夜明けバックナンバー)。
氏は今、タリーズジャパンではなく、タリーズインターナショナルとしてさらなる市場開拓に挑んでいるようだが、このように常に全力で前進続けるその哲学が書かれているのが本書だ。
仕事は5年でやめなさい。
以下が目次。
1章 人生を切り拓く「目的」の見つけ方、「目標」の立て方
2章 おぼれながら「金のワラ」をつかめ 失敗は成功の引き金
3章 「凡」に目を光らせろ、些事を磨けば本物の力がつく
4章 コンプレックスを掘って宝を出せ マイナー意識が道を拓く
5章 自分を伸ばし、人を育てる ノーファン・ノーゲインの心意気
1章で氏は、時間軸を切って、未来自分史を作ることが大事だと言う。タイトルにもある5年というのは、5年を単位として考えて、5年後に辞めて次のステップに進めるようにしようという話だ。人生を何年と考えるかは人それぞれだが、たとえば50歳で人生を全うすると考えた場合(氏は家族の死などからそのように考えている)、20代前半からだと5回くらいしか5年のサイクルは無い。1つ1つの5年サイクルを無駄に出来ない。
私のこのブログを読んでくれている人は何回か私が「私には残された時間が少ないから」という言い方をしているのを覚えているかもしれない。また、実際に会った人も、この私の口癖を聞いたことはあるだろう。私も自分の父親や親しくしていた知人などの死から、自分の寿命が55歳程度であったときのことを覚悟している(もちろん、55歳以上まで生きたいと考えているので、そこの人、心配しないように)。そう考えると、今の1年いや3ヶ月と言えども、とても大事だ。時間軸を決めて、進めるようにしないと。松田氏が言うように、「『やめる』と決めれば、成長は加速する」から。
仕事は5年でやめなさい。
松田 公太
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