仕事は土曜日で終わったので、日曜日は軽く観光しようと決めていた。土曜日に乗ったタクシーの運転手さんが宇治が良いですよと。京都には何度か来ているが宇治には一回も行ったことが無いので、宇治に行くことに。
京都からはJR奈良線で30分かからないくらい。快速だと20分くらいで行けるようだ。
宇治の駅前から、まずは平等院の方に向かう。
途中、鳥居のあるところまで、のんびり歩いて10分程度か。ここで宇治川に突き当たる。この川は流れが非常に速いが、何故か心が休まる。宇治橋もとても美しい。
ゴールデンウィークを前倒しする形で休暇に入っている人がいるのか、やや人は多め。それでも、午後2時くらいに、ここを出るときには、拝観のために長蛇の列ができていたことを考えると、まだ空いていたほうだったようだ。
ここは藤がきれいなことが有名なのだが、今年はどうやら育ちが悪いようだ。ちょっと残念。
でも、一部はそれなりに綺麗。
極楽浄土と呼ばれていた鳳凰堂(阿弥陀堂)とその周りの庭園。人が多いのに正直辟易したが、良い天気に恵まれて、良い気分。
鳳凰堂の中の拝観には別に券が必要。ここも人が多かったため、1時間半ほど待つことに。待とうかどうかちょっと迷ったが、特別に一度外に出て良いというので、鳳凰堂以外を見た後、外で食事をしたりして時間をつぶすことにする。
鳳翔館を見た後、ぶらぶらしていたら、源頼政の墓を見つける。源頼政は平清盛政権にて要職についていたが、以仁王による平家打倒の呼びかけに応じた人物だ。このときの挙兵は結局失敗し、頼政は平等院鳳凰堂で自害することとなるが、このとき以仁王が各地の源氏に送った令旨が後に頼朝や義経の蜂起に繋がることになる。源義経ファンの私としては見逃せないスポットだ。
下の写真は頼政の自害した場所(扇之芝)。
一度外に出て、食事をし、デザートに抹茶アイス。アイスを売っている店は何軒かあったが、抹茶パウダーをかけてくれる店から購入。
食事の後、鳳凰堂の中を拝観。残念ながら、撮影禁止。本尊阿弥陀如来像(国宝)が拝めた。
平等院の後、再度、宇治川に出る。宇治橋より上流のほうは川が二手に分岐していて、片方は大変穏やかな流れになっている。
川岸では人が寝ていた。うらやましくなって、私も寝たのだが、つい30分くらい寝てしまった。また、起きたときに、自分がどこにいるか一瞬わからず、日本かどうかを確かめてしまった(サンフランシスコでも外で昼寝したりしたから)。ちなみに、この写真は私じゃない。おそらく地元の人。
起きて、のんびりと川岸を歩いていたら、宇治川先陣之碑を見つける。
これは京に入った源義仲のあまりにも傍若無人ぶりに手を焼いた朝廷が源頼朝に義仲追討を令を出し、義経軍がここ宇治川で義仲軍を破ったときの梶原景時と佐々木高綱との先陣争いの逸話にちなんだ碑だ。義経ファンの私はここでも感激に浸る。
その後、興聖寺へ行く。
坂がきつい。
こじんまりした寺だが、庭が綺麗。
次に行ったのが、宇治神社。
さらに、宇治上神社。
少し時間があまったので、仏徳山の展望台に向かうことにする。
思ったよりも山道がきつい。良い運動になった。
展望台には20分くらいで着いたかと思う。展望台からの眺めは素晴らしい。パノラマ写真にできないので、その素晴らしさが伝わらないのが残念だ。
ところで、展望台のところにペットボトルにひまわりの種を入れたものがあったのだが、これは何? 鳥たちのため?
宇治ツアーの締めくくりは源氏物語ミュージアム。
中では短編映画のようなものがあったり、源氏物語の話を元にした挿絵の展示があったりしたのだが、いかんせん、源氏物語を読んでいない私には感動がいまひとつ沸かない。ミュージアムの中の図書館にも置いてあったが、「あさきゆめみし」を今度読んでみよう。
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以上で、宇治の一日観光は終了。天気に恵まれ、良い運動にもなり、そして何より義経に関係する史跡を見ることができ、幸せな一日だった。
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