実は、この松戸市立博物館、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を観に行った後に次のような記事を見つけてから、いつか機会があったら行ってみたいと思っていた。
「松戸の博物館は結構すごいらしい」この記事に書かれているように、博物館には1960年代の団地の一室がそのまま再現されており、その再現があまりにもリアルなために、すでに雑誌などで取り上げられていたらしい。雑誌も読まないし、テレビも見ない私はぜんぜん知らなかった。
という噂は前々から耳にしていた。松戸の博物館と言ってもガンダムミュージアムのことではない(※松戸のガンダムミュージアムは2006年に閉館しました)。松戸の博物館と言えば、もちろん松戸市立博物館のことである。
博物館は松戸市の公園「21世紀の森と広場」に隣接した場所にある。この公園には数年前に一度来たことがあったのだが、博物館にはまったく気づかなかった。ちなみに、この公園は私が子供のころザリガニやゲンゴロウを捕まえるために泥だらけになって遊んだ千駄堀という場所に出来ている。千駄堀で検索してみると、自然を保護するためにいろいろな話し合いが持たれ、今でも市民の方の活動によって自然が支えられているようだ。
駐車場から公園の入り口を横に見ながら、道路をくぐる形で博物館に行くことになるが、そこにも素敵なトンネルが。
このトンネル内の壁の照明、行くときはグリーンだったが、夕方の帰るときには赤に変わっていた。
博物館の入り口は下のような感じ。ごく普通の小規模な博物館という構えだ。
中に入ると、松戸市や千葉県の歴史の解説をする展示から始まる。そういえば、松戸には貝塚がいくつかあったことを思い出した。小学校のころ近く(確か、八柱のほうだったかと思う)にあった貝塚に行ったことがあったはずだ。
時代をたどって、ついに、昭和、そして戦後の展示となり、再現された常盤平団地の部屋が現れる。まずは常盤平団地の案内図。そうそう、こういうのが実際にあった。私が住んでいたのは、E-17。前に東集会所がある棟だ。小さな公園もあって、友人と缶けりや木登りをして遊んだ。
案内図の隣に再現された団地の一角が登場する。ここでは長回しで録画したビデオがあるので、そちらを貼っておこう。写真はマイコミジャーナルのコラムか私のPicasaウェブアルバム(ちょっと失敗してピントがあっていないのが多いのだが)を見て欲しい。
黒電話、アラジンの石油ストーブ、平凡社の百科事典…。いっきに記憶がよみがえった。ただ、私が住んでいたのは、ここで再現されている2DKではなく、3DKだった。両親とは別に私と姉の部屋があり、そこに二段ベッドが置かれていたのだ。良く考えると、小学生だった私はともかくとして、すでに中学から高校に行こうとしていた姉が良く弟と一緒の部屋で我慢してくれていたものと思う。
帰りに21世紀の森と広場でしばし昔の千駄堀を思い出しながらゆっくりと川を眺める。
良く冗談で、引退したら、もう一度常盤平に住みたいと言っていたが、あながちそれも悪くないかもしれない。
松戸市立博物館 2008年春 |