2007年7月26日木曜日

新・UFO入門

知っている人は知っているが、私はいわゆる「とんでも」系の話が好きだ。特に、UFOネタを愛してやまない。エリア51だとか、ロズウェル事件だとかだと、今でも身を乗り出して聞き入ってしまう。だが、それはそれらを盲目的に信じているわけではない。どちらかというと逆だ。そのような面白いネタをネタとして楽しんでいる。つまり、と学会と同じノリだ。

したがって、本書を書店で見たとき、まっさきに購入を決めたのは言うまでもない。

新・UFO入門―日本人は、なぜUFOを見なくなったのか
唐沢 俊一
4344980352

これはUFOブームを支えた人や団体を社会学的に分析した良書だ。詳しいと思っていた私でも知らない団体や人物が多く出てきた。特に、60年代までのことについてはほとんど知らなかった。これを読むと、いかに当初はUFOを近未来に起こりうる何かの前兆として、さらに極めて楽観的に捕らえていることがわかる。

残念なのが、最近はUFOに関するニュースが乏しいこと。テレビでもほとんど見かけないし、見たとしてもパロディとしてはじめから開き直ってしまっているものが多い。パロディというのは、仕掛ける側はあくまでもまじめに提供しないとダメだ。また、出てくる情報も陳腐化していて、真新しいものはほとんど無い。UFOマニアとしては極めて不幸な日々が続いている。

ところで、本書はネット上の文章を盗作したことでも話題になってしまっている。なかなかの良書だっただけに残念だ。