2007年9月26日水曜日

London Calling - The Life Of Joe Strummer


The ClashのボーカリストだったJoe Strummerが亡くなったのは2002年。もう5年が経とうとしている。そのJoe Strummerの生涯をたどったドキュメンタリーがLondon Calling - The Lif Of Joe Strummer。Joeがラジオ番組でDJをした録音を適宜挟みながら、彼の誕生からThe Clashの誕生と解散、さらにJoeの死去までを追っている。

The Clashの楽曲は良く知っていたが、彼の肉声をここまでちゃんと聞いたことは無かった。パンクのシンボルとしての姿とは別のあまりにも生真面目な素顔を見れた。

映画の最後で彼がラジオのリスナーに語りかける部分が印象的だったのだが、残念ながら、ここにすべて書き起こせるほど正確にはメッセージを覚えていない。かろうじて覚えているのは、

"The Future is Unwritten"


「決まりきったことなど何も無い、すべては自分の意思で変えられる」。

ロンドン・コーリング 白い暴動 サンディニスタ! Combat Rock

夜回り先生

以前、九州に滞在していたときに、そこの町役場で「夜回り先生 水谷修氏」の講演会があった。無料かつ予約など無しで参加できるのに、そのときはちょっと時間が拘束されるのが惜しかったので、結局参加しなかった。今考えると大変もったいないことをした。

その後、R30という深夜番組で水谷氏が話すのを聞いた。子供への愛情にあふれたメッセージに心打たれた。そんなに甘いもんじゃないよとか正直思わないでもないが、ここまで信念を持って行動されている人には圧倒される。

その水谷氏の最初の著書がこれ。人と待ち合わせている間にツタヤで立ち読みで読了してしまったほどの分量だが、彼の言いたいことは十分伝わる。子供たちは愛に飢えている。すべてを許し、愛を持って接するのが良いというのが彼の主張だ。わかっていてもできなかったり、実際には血が繋がっているが故にかえって憎しみあうこともあるだけに、この主張どおりにいかないことがあるのも事実。

夜回り先生
夜回り先生

水谷先生のようにはできないかもしれない。表現方法はかなり過激かもしれない。でも、君たちを愛していることだけはいつかわかって欲しいと思う。

2007年9月23日日曜日

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序



包帯つながりということで、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」も観て来た。

以前、好きな異性のタイプを聞かれたときに、ほかの人が実在の人間の名前をあげる中、1人「綾波レイ」と答えて、皆にドン引きされてしまったことがあるのは私だ。

10年前に流行したときには、実はそれほどファンではなかった。当時の同僚が面白いから是非見ろと言って、ビデオを貸してくれたので、一応一通り見ているが、別にエヴァに哲学的な意味合いを探すこともなく、わけの分からなかったエンディングに怒ることもなく、ただ一話一話の完成度の高さと次回への期待を持たせるリズムが気に入っていた。

映画レビューサイトで、評価が分かれているのは知っていた。アニメーションとしてのクオリティが格段に良くなっていることが評価される一方、ストーリーなどに新しい展開が見られないことや、始めから連作の第一作目としての位置づけが強すぎることなどが批判されていた。中には、熱烈なファンのための作品に過ぎないと一蹴しているレビューもあったほどだ。

長々と書いてしまったが、私は実は感想を書ける立場にない。直前にランチを食べながらビールを飲んだのがいけなかったのか、眠気に負けて、ほとんど寝てしまっていたのだ。

だが、ストーリーが眠気を負かすほど面白くなかったとは言えると思う。少なくとも、私の琴線に触れるものはほとんど無かった。たぶん、私は次作は見ない。

包帯クラブ

午前中に新宿に行く用事があったので、包帯クラブを観てきた。

朝一番(10:10スタート)の上映だったためか、館内はガラガラ。もっと人気があるかと思っていたのに、少し肩透かしを食らう。

小説やコミックも出ているそうなのだが、それらは読んでいない。したがって、まったくストーリーを知らないまま観たのだが、とても良かった。

おそらく主人公たちと同年齢の連中が観るとまた違った感想を持つのかもしれないが、年齢に関係なく楽しめる映画なのではないか。

主人公二人のコミカルな会話。やり場に困るほどの莫大なエネルギー、そして決して明るいばかりではない未来。コミカルでリズミカルな会話の中に、このような重いテーマが込められている。

「行動しないと変わらない」

「他人の痛みが分かりたい」

このようなことは必ずしも若い連中だけが思っていることではないだろう。「包帯」という普通なら「痛み」のメタファーとして利用されるであろうオブジェを「癒し」のオブジェとする。不思議なことに、最初は痛々しく見えていた包帯をそのうちに愛おしく感じてきてしまう。登場人物それぞれが抱えている心の痛み(トラウマという言葉はあえて使いたくない)が他人のそれを癒す中で、解決されていく様は引き込まれる。歳をとって涙もろくなっているためかもしれないが、人目をはばからず何度も泣いてしまった。その意味では、館内が閑散としていたのに感謝しないといけないのかもしれない。

ちなみに、主役の石原さとみは、以前のNHKの大河ドラマ「義経」で静御前の役をやったときには、抑揚の無い台詞回しに正直ちょっと辟易とすることもあったのだが、この役ははまり役だ。

比叡山

今年は何故か京都づいている。すでに3回も行っている。前回、鞍馬山に行って、心洗われる思いだったので、今回も同じように山岳方面の比叡山に行ってみた。

ホテルをチェックアウトするのが遅くなってしまって、京都駅を出発したのが10:45。だが、京阪バスが速いのか、それとも京都駅からそんなに遠くないのか、1時間ほどで比叡山に到着。まずはバスセンターの周りを見る。鞍馬山に負けずとも劣らない、凹凸のある地形。ただ、こちらのほうが舗装されている道が多い。また、寺も規模が大きく、数も多い。



比叡山延暦寺は、東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、そして横川(よかわ)と呼ばれる地域に分かれている。それぞれの間には結構距離があるが、東塔から西塔までは歩いても行ける。横川にも歩いて行けないことは無いようだが、時間がかかりそうだったので、シャトルバスに乗る。いくらだったか忘れたが、結構高い。シャトルバスのフリーパスがあったようなので、それを買ったほうが良かったのだろう。



横川にある元三大師はお御籤(みくじ)の発祥の地だそうだ。だが、いわゆる今普及しているお御籤とは違い、現在の自分の抱えている問題や課題を話し、それを僧侶が祈祷の後、お御籤を引くというものだ。いくつもの問題や課題を抱えてはいるものの、整理してこなかったので、私は今回はパス。次回は頼んでみたい。

比叡山のアルバム

2007年9月18日火曜日

小さいことばを歌う場所

ほぼ日刊イトイ新聞様贈呈感謝。

糸井重里氏の「小さいことばを歌う場所」は糸井氏がほぼ日刊イトイ新聞の「今日のダーリン」(トップページに毎日掲載)や「ダーリンコラム」に書かれたものをまとめたものだ。当初は「ほぼ日手帳」のデイリーページ下段に掲載するために作業が進められていたが、それを独立した書籍としてまとめたものらしい。

というようなことは、後から編集者の方の話を読んで知ったのだが、最初に読むときはこのようなサイドストーリーは一切知らなくて良い。

糸井氏の毎日のひとことがただ書き連ねてあるだけの作品だが、実に深い。本当にシンプルな言葉や文章なのだけれど、ひとつひとつ考えさせられるものがある。糸井氏の目線と私の目線がこんなにも重なるものだとは思わなかった。氏がその言葉や文章を書いたときと、読者の想いは異なるかもしれないのだが、読み手の想いを自由に拡げるその言葉のマジックに感動してしまう。

ここでいくつかのことば(あえてひらがなにした)を紹介しようかとも思ったのだが、ひとつの投稿にまとめてしまうのはあまりにも惜しいので、これから何回かに分けて、ここで紹介していきたいと思う。

ところで、この本は「ほぼ日ストア」のみで販売されている。Amazonなどでの販売もない。編集者の方の話を読んで気づいたのだが、バーコードも価格も書かれていない。さらにはISBNもない(本当に取得していないのか、印刷されていないだけなのかは不明)。糸井氏は企画時に「私家版のような形でなら」と言っていたらしいのだが、その想いが伝わってくる。

Amazonから画像を持ってくることができないので、写真を撮ってみた。写真からはなかなかわからないと思うが、装丁も工夫されている。中のことばに負けない「持つ喜び」を感じさせるものとなっている。ちなみに、二つ目の写真で本の左に緑色の紙が見えるが、私がつけたポストイットだ。短い本なので、全部読み返すのもそんなに時間かからないのだが、いくつかみつけた素敵なことばをすぐに見つけられるように、ポストイットをつけてみている。あとで、本ブログで紹介したら、取る予定。

2007年9月17日月曜日

東京タワー

海外出張中に読んだ本のうちの1冊。あまり詳しく書くと、いろいろな方面で問題が出そうなので、ごくあっさりと済まそう。

東京タワー プレミアム・エディション
東京タワー プレミアム・エディション

それぞれ別の人妻と不倫関係にある大学生2人の話。主人公の男2人の目線で書かれた恋愛小説なのだが、これって女性は読むときに、どちらの目線で読むのだろうか。私はもちろん男性なので、大学時代に戻ったつもりで読んだのだが。

Amazonのカスタマーレビューでは評価は割れている。酷評している人も多く見受けられるが、その中には「あまりにもスノッブ」だとか「庶民には現実離れしすぎている」とか書かれているものもあった。「15年前ならともかく」という評もあったが、そうなのかもしれない。江國氏は私とほぼ同世代だが、私の世代ならば、こういった話が現実味を持った話として受け入れられるのだろう。はっきり言うが、現実離れした話では決して無い。

ちなみに、この本、臭い台詞のオンパレードだ。たとえば、
  • 恋はするものじゃなく堕ちるものだ
  • 一緒に暮らすことと一緒に生きることは、必ずしも同じじゃない
など。

でも、こういう臭い台詞に結構どきどきしながら、私は最後まで一気に感情移入しまくりで読んでしまったわけだ。


東京タワー プレミアム・エディション
東京タワー プレミアム・エディション