昨年11月に椎名林檎10周年ライブに行った。その模様は当時のブログに書いてある。
これだ。
このブログを今読んでみても、ちょっと醒めた感じがわかる。今考えると、醒めていた理由は2つだと思う。1つは席がアリーナじゃなかったことだ。ちょっと高い席からの眺めだったため、ライブの臨場感が完全には味わえなかった。もう1つはライブがいわゆるロック的な感じというよりも歌謡ショーの色彩が強かったためだ。
このDVDは私のように消化不良というか欲求の発散場所を未だ探していた人を救済するものだ。DVDを見ると、もしかしたらあのライブはこのDVDを作るためだったのではないかとさえ思わされる。それほどに映像が美しく、彼女のパフォーマンスが際立つ。
去年の彼女の10周年に一連のプロモーションは批判も多かった。素直にすべてに盲目的に追従した私などは表彰されても良いのだろうが、おそらく日本には同じようなバカが数百万人はいると思われるので、あまり威張れない。商業的な戦略が見え隠れしてはいたが、それに目をつぶれば、10周年に値する良い活動が見れたと思う。これを一区切りとし、今年からの彼女に期待したい。
私は、東京事変の形が現在の彼女にあっていると思うが、同時に彼女自身の作品も聴いてみたいと思う。