第46回衆議院議員総選挙が12月16日に行われる。ここでは、選挙なんて、は・じ・め・て という人のために、これだけ知っていれば投票できるという必要最低限の情報をまとめてみた。
基礎知識
日本には衆議院と参議院の2つの議会があるが、今回はそのうちの衆議院の選挙。定数は480人。この480人の議員を小選挙区選挙で300人、そして比例代表制選挙で180人選ぶ。
小選挙区選挙は全国に300ある選挙区それぞれから最多得票者が1名選ばれるものである。つまり、投票は候補者個人に対して行われる。選挙区は選挙民(=投票する人)の居住地(=住民登録をしている自治体)により決まる。自分の選挙区がわからない場合は、新聞や新聞社のサイトなどで確認するか、Googleの選ぼう2012(まだサイト準備中)やYahoo! JAPANの衆議院選挙2012候補者情報などのポータルなどで確認できる。
比例代表制選挙区は全国を11のブロックに分割し、それぞれのブロックごとに定数が決められている。11のブロックと定数は衆議院比例代表制選挙区一覧(Wikipedia)でわかる。比例代表制選挙区で立候補する候補者は政党ごとの候補者名簿に記載される。投票は政党に対して行われる。政党の投票率に応じて議席配分を行い、当選者が決まる。つまり、投票の多い政党順かつ候補者名簿の上位に記載されている候補者から議席が配分されていく(=当選していく)。
ただし、小選挙区と比例代表制選挙区の両方に重複立候補することも可能である。この場合は候補者名簿の同一順位に候補者が複数記載されることになる。小選挙区で当選した場合は比例代表制の候補者名簿から外され、小選挙区で落選した場合はその際の惜敗率(小選挙区での得票率)に応じて議席が配分されていく。ただし、小選挙区で有効投票総数の10分の1の得票を得られなかった場合には、比例代表制において当選することは許されない。
投票方法
投票所入場券や案内などがすでに自宅に配送されているはずである。そこに記載されている投票所にて、12月16日(日)の午前7時から午後8時の間に行う。投票所入場券を持参することが望ましいが、忘れてもどうにかなる(らしい)。
投票所では選挙制度ごとに投票を行う。
小選挙区選挙では、候補者の名前を記載する。投票記載台に候補者名一覧が書かれているので正確にフルネームを覚えていかなくても良い。自分の投票する候補者の名前を投票用紙に記載し、投票箱に入れる。
比例代表制選挙では、政党の名前を記載する。こちらも投票記載台に政党名一覧が書かれているので、正確に覚えていなくても良い。自分の投票する政党の名前を投票用紙に記載し、投票箱に入れる。小選挙区選挙で投票した候補者の政党とは別の政党へ投票しても問題ない。
これで衆議院議員選挙は完了であるが、衆議院議員選挙の際には同時に「最高裁判所裁判官国民審査」も行う。これは最高裁判所裁判官を罷免するかどうかを国民が審査するものである。裁判官の氏名が書かれた用紙を渡されるので、罷免したい裁判官がいれば、バツを記し、特にいない場合はそのまま投票箱に入れる。ちなみに、現在までに国民審査によって罷免された裁判官はいない(Wikipediaより)。
今回審査対象となる裁判官は以下にリストされている。
2012年最高裁判所裁判官国民審査(Wikipedia)
* なお、東京都在住の人はこれに加えて、東京都知事選挙も同日に行われる。
投票方法(番外編)
12月16日(日)に出張や旅行などで居住地の投票所に行けない場合は、期日前投票という制度を使って、前日までに投票を行うことができる。
選挙期間中に居住地にいない場合は、不在者投票制度で投票を行うことができる。
また、在外投票というのは国外に滞在している日本人に対しての制度だ。
【衆院選】今さら聞けない4つの投票方法の違いとやり方 - NAVERまとめ
参考情報
以上で投票に必要な情報はすべて紹介したが、候補者や政党を知るための情報源をいくつかあげておく。
新聞社・テレビ局
ネットサービス
官公庁
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足りない情報があったら追加する予定なので、コメント欄などで知らせていただけると望外の喜びである。
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