鳥山雄司さんというミュージシャンがいる。
ギターを始めた私がロックからジャズやフュージョンなど幅広い音楽に接するようになったころに、彼はギターリストとしてデビューした。最初は高中正義さんのバックで弾いているのを聞いたのではないかと思う。凄いテクニシャンだなとは思ったが、当時は私には良さがあまりわからず、多くいる若手ギタリストとして以上には気に留めていなかった。
彼と再会したのは、数年前。
ストレスにより調子を崩していた。好きな音楽を聞くと良いのだろうと思い、いろいろな音楽を聞いた。人から勧められたモーツアルトの交響曲もCDを購入し、通勤時や睡眠前に聞いたりもした。
いろいろと聞いていた中に、何故かリラクゼーションに分類されていた彼のCD「Dear」があった。
さして期待もしないで買ったのだが、オープニングの「The Joy」を聞いた瞬間に、その広がる音の世界をすっかり気に入った。このCDを毎日のように聞いた。オープニングのこの「The Joy」と次の「Surprise & Sunrise」の2曲が特にお気に入りだったが、ほかの曲も秀逸だった。リラクゼーションCDというと、安直な作りの楽曲がチープなアレンジで収められただけのことも多いのだが、これはまったく違った。
最近久しぶりに聞き返したのだが、まったく色褪せない。
彼の代表曲というと、TV番組「世界遺産」のテーマ曲となった「The Song of Life」と言われているが、私的にはこの「The Joy」だ。
Sony MusicのサイトやAmazonで試聴できる(Amazonがイントロ部分で、Sony Musicが盛り上がっている中間部分なので、この順番で聞くと良い ;-))。
気分が落ち着きたい時にお勧め。