2008年6月29日日曜日

キッドナップ・ツアー

読売新聞のコラムか何かで紹介されていたので読んでみた。おそらくこれは児童小説(子供向け)。だけど侮っちゃいけない。結構、大人でも楽しめるし、刺激を受ける。私だけかもしれないが。

小学校5年生のハルが自分の父親に誘拐される話なのだが、この父親が生活能力ゼロで、段取りも悪い。ただ、何故か憎めない。私は他人からどう思われているかはわからないが、生活能力ゼロで段取りが悪い。自分勝手で人を巻き込むところも同じ。つまり他人に思えなかったりした。

これを読んで以降、自分的にはかなり「誘拐」ブームなのだが、本当にやったら犯罪者になるので、やらない。

でも、これ本当に児童小説か。テンポ良く、わかりやすい文体ではあるが、オチがしっかりあるわけでもない。むしろいろいろと考えさせられる。こういう本が小学校とかで読まれているというのを聞くと、うれしくなる。

キッドナップ・ツアー (新潮文庫)
キッドナップ・ツアー (新潮文庫)

脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める

フリーズする脳 思考が止まる、言葉に詰まる」に続いてすぐ読んだ。同じ筆者。

フリーズする脳 思考が止まる、言葉に詰まる」がボケる原因を中心に解説していたのだが、こちらの「脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める」は脳を活性化するための15の対策を生活習慣として提案している。

対策は極めて明快だ。その根拠もしっかり示されている。こういうものは読んでしばらくたつと忘れてしまい勝ちなのだが、15の習慣はそのまま章になっているので、章タイトルだけを列挙しておくだけでもどのような内容か思い出せる。また、まだ読んでいない場合でも、どのようなことが書かれているか概要はつかめると思う。
  1. 生活の原点をつくる—脳を活性化させる朝の過ごし方。足・手・口をよく動かそう
  2. 集中力を高める—生活のどこかに「試験を受けている状態」を持とう
  3. 睡眠の意義—夜は情報を蓄える時間。睡眠中の「整理力」を利用しよう
  4. 脳の持続力を高める—家事こそ「脳トレ」。雑用を積極的にこなそう
  5. 問題解決能力を高める—自分を動かす「ルール」と「行動予定表」をつくろう
  6. 思考の整理—忙しいときほど「机の片付け」を優先させよう
  7. 注意力を高める—意識して目をよく動かそう。耳から情報を取ろう
  8. 記憶力を高める—「報告書」「まとめ」「ブログ」を積極的に書こう
  9. 話す力を高める—メモや写真などを手がかりにして、長い話を組み立てよう
  10. 表現を豊かにする—「たとえ話」を混ぜながら、相手の身になって話そう
  11. 脳を健康に保つ食事—脳のためにも、適度な運動と「腹八分目」を心がけよう
  12. 脳の健康診断—定期的に画像検査を受け、脳の状態をチェックしよう
  13. 脳の自己管理—「失敗ノート」を書こう。自分の批判者を大切にしよう
  14. 創造力を高める—ひらめきは「余計なこと」の中にある。活動をマルチにしよう
  15. 意欲を高める—人を好意的に評価しよう。時にはダメな自分を見せよう
  16. 高次脳機能ドックの検査—最低限の脳機能を衰えさせていないか確認しよう
16章はおまけらしい。高次脳機能障害という治療が必要なケースを紹介している。

私はこの中でも、特に2章で解説されている「脳の基本回転数を上げるには、時間の制約が必要」という考えに共感した。芸術家も職人も「制約条件」がある中でのほうが優れた作品を生み出すということはこのブログでも何回か書いているが、脳科学から見てもそれは確認できるようだ。つまり、試験前などは限られた時間の中で工夫して、かなりの分量の作業をこなすことになるが、これは脳から見ると当たり前のことらしい。良く「あとXX時間あったら」とか言うが、実際にXX時間あったからと言っても、その分、優れた/多くの作業がこなせるとは限らない。残業が返って効率悪いのと同じだ。その意味では夜はとっとと帰るように、仕事以外の予定を入れてしまっているほうが良いのだろう。

脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)
築山 節

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フリーズする脳 思考が止まる、言葉に詰まる

脳が若返る30の方法」と「40歳から頭がよくなるちょっとした方法―医者が実践している」に続き、ボケる私への警告の書。

以下のように書かれていた帯に惹かれて購入。
思い当たる人は
要注意!

□ 話の中に「あれ」「それ」などの指示語が多い
□ みんなが笑っているときにタイミングよく笑えない
□ アイデアが浮かばない。思考が長く続かない
□ 人や物の名前を思い出せないことがよくある
□ 同じ相手に、同じ話や冗談を繰り返して言ってしまう
□ 全体を考えることが苦手で、細部に固執しがち
□ 融通がきかない。流行や時事的なことに疎い
□ 物をよくなくす。紛失物をうまく探せない
私は6つほど当てはまった。

この本では、利便性は増したもののストレスも増加した社会が脳に与える影響が解説されている。便利になったということは今まで脳が行っていたことをほかの何かが代行していることであり、今まで使っていた脳のその部分が使われなくなる可能性があると筆者はいう。その便利なもの代表として、PCとインターネットをあげる。どちらも私が関っている(いた)ものなので、あまり否定されると悲しくなってしまうが、書かれていることは無視することができない。たとえば、従来は何か忘れてしまったことがあっても、必死に思い出そうとしただろう。それが今ではすぐにインターネットで検索してしまったりする。これは良く出来た奥さんが常に横にいる場合と同じだ。「これはXXXだった」などとすぐに答えてくれる奥さんがいるとすぐにボケてしまうという。便利なIT機器はデジタルコンパニオンであることがゴールだから、良く出来た奥さんと同じというのはもっともだ。いずれにしろ、このように脳の機能を代替するものができたということは、すなわち代替された脳の側は退化してしまうことにもなりかねない。

脳が帯に書かれていたようなフリーズ状況に陥る原因と簡単な対策が書かれているが、対策はちょっと前であれば、ごくごく当たり前のことばかり。体だって動かさなければ、筋肉は衰える。脳も体の一部なんだから、まずは体をきちんと動かすこと。それと脳の全体を使うようにすることが大事のようだ。ついつい仕事中心になるし、同じような趣味にばかり走ってしまうが、もうちょっと体全体/脳全体を使うような生活を心がけるほうが良さそうだ。

フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる (生活人新書)
築山 節

4140881631

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2008年6月24日火曜日

バンガロール@インド

6月16日の週にインドのバンガロール(Bagalore)に行ってきた。



成田からの直通は無いので、バンコク(スワンナプーム国際空港)経由。行きはフライトの関係で、スワンナプーム国際空港に5時間ほどいた。アジアの空港の多くはハブ化が進んでいるのだが、この空港もすごい。6年ほど前にインドに行ったときに、シンガポールのチャンギ空港やマレーシアのクアラルンプール空港の美しさと大きさにびっくりしたことがあったのだが、ここもそこに負けていない。



バンガロール空港に着いたのは夜中の0時ごろ。6年前のインド出張のときはハイデラバードに行ったのだが、そのときの空港はお世辞にも立派とは言えなかった。もっと正直に言うならば、日本のどんな地方空港よりもお粗末と言えるようなもので、出国時の荷物のタグは手書きだったほどだ。それがあるので、今回のバンガロール空港も覚悟をしていたのだが、あまりに立派な空港にびっくり。事前にインターネットで新しい空港が出来たことは知っていたのだが、それでもびっくり。夜中に着いたにも関わらず、大勢の人でごった返しているが、タクシーなども整然と並んでいて、客引きもしつこくない。カフェやアイスクリーム屋なども欧米風の店構えで営業している。







ハブ空港の競争激化の中、成田もかなり良くなっていると思うが、それでも新しいアジアの空港の規模と快適さを目の当たりにすると、やはり成田はまだまだだと思う。ちなみに、ちょうどPenで航空業界の特集が組まれていたが、そこでも世界各地のハブ空港の紹介がされていた。

Pen (ペン) 2008年 7/1号 [雑誌]
Pen (ペン) 2008年 7/1号 [雑誌]

さて、バンガロールではホテルではなく、会社のゲストハウスに宿泊。古いアパートのようなもので、豪華でも特別きれいでもないのだが、寝る分には必要十分な施設が整っている。結局、食事はすべて会社と外食で済ませたのだが、ここでも食事はとることはできる。

ちなみに、トイレはこれ。用を済ませた後はシャワーでお尻を流し、紙で拭く。紙は便器には流さずに、ちかくにあるゴミ箱に入れる。前に来たときに、これを知らずに便器に流してしまっていたが、ホテル(前回はホテルだった)の人に聞いたら、こう教えられた。



慣れると結構快適。

オフィスはキャブで30分弱。前も思ったのだが、インドの人のドライビングテクニックは半端じゃない。中央分離帯があって、信号もあって(前のハイドラバードは信号はかなり少なかったが)、交通法規は日本をはじめとする諸外国と同じはずなのだが、とてもそうは思えない。信号が赤なのに突っ込んできていたり(きっと何か知らないルールがあるんだろう)、常にクラクションを鳴らしっぱなしだったり、とても騒がしく、ふと気づくと自分の隣に数センチメートルと空けずに隣の車がいたり。なのに、交通事故は1つとして見かけない。ブレーキのタイミングもかなりぎりぎりだし、正直あまり乗り心地が良いわけではない。以前米国に住んでいて今はインドに戻った同僚がすでに運転方法は知っているものの、新たにインドで運転を習っているというので、何を習っているのかと聞いたところ、車幅感覚や車の規模による優先度などのインド独特のルールを実地訓練を通じて習っているとのこと。インドの車事情を見ると、インドの成長の源泉が何か垣間見れるような気がする。

あと、インドで面白いのが階数の数え方。0階が日本での1階で、-1階というのが地下1階となる。これで一度キャブとの待ち合わせ場所を間違ってしまった。

<6/29 更新> と書いたところで、これはヨーロッパと同じだろうと指摘された。そういえば、同僚もそう言っていた。なにせ、ヨーロッパに行ったことがないので。失礼。



今回は週末を挟まなかったため、市内観光なども無いのだが、1週間いるだけでも大変刺激の多い滞在だった。

Bangalore in June, 2008


D28 地球の歩き方 インド 2008~2009 (地球の歩き方 D 28)
地球の歩き方編集室

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男の隠れ家を持ってみた

裁判長!ここは懲役4年でどうすかの著者の北尾トロ氏がある雑誌の企画で男の隠れ家を都内某所に持ってみた。そこでの出来事をリアルタイムに雑誌で連載するというものだったようだが、残念ながらドラマチックな展開は起きない。

正直、企画倒れ。北尾氏の所為ではないだろうが、ルポとして面白くない。

ただ、北尾氏の隠れ家を持ってみようという気持ちは理解できる。氏も若いころに父親を亡くしており、その父親の死亡年齢と自分の現在の年齢を重ね合わせることで自分の今の位置を理解し、残りの人生の生き方を考えてみたくなったようだ。世で言うところの自分探しかもしれない。「自分探し」という言葉は苦笑を持って語られるほど滑稽なものとなっているし、私もできるならば使いたくない。ただ、妙に同調してしまう。

男の隠れ家を持ってみた (新潮文庫 き 28-3)
男の隠れ家を持ってみた (新潮文庫 き 28-3)

2008年6月7日土曜日

10周年

今年は椎名林檎さんのデビュー10周年。特設サイトも用意されているし、ライブも精力的に行われるみたい。

デビュー10周年記念作品アルバム「私と放電」はもちろん予約した。

私と放電(初回限定盤)
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シングル・クリップDVD「私の発電」も忘れてはいけない。両方とも、7/2の発売だ。

私の発電
椎名林檎

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さらに、今だと対象のCDやDVDを購入した人に対して、「椎名林檎10周年記念クリアファイル」がプレゼントされる(まだあるかわからない)。

ということで行ってきた (^_^)。

行ったのは渋谷のタワーレコード。



で、もらったのが以下のクリアファイル。





対象の店舗はこちらで、対象商品はこちら

んー。われながら、ミーハー。