以下のように書かれていた帯に惹かれて購入。
思い当たる人は私は6つほど当てはまった。
要注意!
□ 話の中に「あれ」「それ」などの指示語が多い
□ みんなが笑っているときにタイミングよく笑えない
□ アイデアが浮かばない。思考が長く続かない
□ 人や物の名前を思い出せないことがよくある
□ 同じ相手に、同じ話や冗談を繰り返して言ってしまう
□ 全体を考えることが苦手で、細部に固執しがち
□ 融通がきかない。流行や時事的なことに疎い
□ 物をよくなくす。紛失物をうまく探せない
この本では、利便性は増したもののストレスも増加した社会が脳に与える影響が解説されている。便利になったということは今まで脳が行っていたことをほかの何かが代行していることであり、今まで使っていた脳のその部分が使われなくなる可能性があると筆者はいう。その便利なもの代表として、PCとインターネットをあげる。どちらも私が関っている(いた)ものなので、あまり否定されると悲しくなってしまうが、書かれていることは無視することができない。たとえば、従来は何か忘れてしまったことがあっても、必死に思い出そうとしただろう。それが今ではすぐにインターネットで検索してしまったりする。これは良く出来た奥さんが常に横にいる場合と同じだ。「これはXXXだった」などとすぐに答えてくれる奥さんがいるとすぐにボケてしまうという。便利なIT機器はデジタルコンパニオンであることがゴールだから、良く出来た奥さんと同じというのはもっともだ。いずれにしろ、このように脳の機能を代替するものができたということは、すなわち代替された脳の側は退化してしまうことにもなりかねない。
脳が帯に書かれていたようなフリーズ状況に陥る原因と簡単な対策が書かれているが、対策はちょっと前であれば、ごくごく当たり前のことばかり。体だって動かさなければ、筋肉は衰える。脳も体の一部なんだから、まずは体をきちんと動かすこと。それと脳の全体を使うようにすることが大事のようだ。ついつい仕事中心になるし、同じような趣味にばかり走ってしまうが、もうちょっと体全体/脳全体を使うような生活を心がけるほうが良さそうだ。
フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる (生活人新書)
築山 節
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