2009年10月14日水曜日

先週読んだ本そのほか3冊

読書の秋。というわけでもないが、先週は時間を見つけては本を読んでいた。個別に書くのがちょっと辛くなったので、まとめてそのほか3冊ほどのレビューを書いておく。

被告人、もう一歩前へ。
被告人、もう一歩前へ。

大川興業の阿曽山大噴火氏は裁判ウォッチャーとして知られている。人気のあったTBSラジオ「ストリーム」でコーナーを持っていたり、新聞などにコラムを持つなどしている。その阿曽山大噴火氏(って、これ、どこが苗字でどこが名前だ?)の傍聴記をまとめて書籍化したもの。時間つぶしには良いが、それ以上でもそれ以下でも無し。被告や証人などの名前が伏せられているものが多い。著名人の裁判などもあり、それなどは検索すればひっかかるのだから、あえて伏字にした理由がはじめ良くわからなかったのだが、これはまだ判決が確定していないものが多いから、無罪になった場合を考えてのことであろうことに気づいた。

完全失踪マニュアル
完全失踪マニュアル

完全自殺マニュアル」は何度も読み直した。別に死にたかったわけではないが、問題の書と言われると興味が湧いたからだ。この「完全失踪マニュアル」はヴィレッジヴァンガードで見つけて購入したのだが、買ってからかなり前(1994年)の書籍であることと、すでに読んだことがあることに気がついた。だが、ほとんど内容を忘れていたので、楽しく読むことができた。失踪について短期から長期に渡る3つほどのパターンでその具体的な方法を解く。実際にやるかどうかはともかくとして、いつでもリセットはできるっていうことを知っているのは悪くない。私など、ここまで簡単だということが再確認できると、いつでもリセットボタンを押したくなってしまうのだが。

高校野球「裏」ビジネス (ちくま新書)
高校野球「裏」ビジネス (ちくま新書)

数年前に世間を騒がせた高校野球の特待生問題。ボーイズリーグという存在、元プロ野球選手が巣食う世界。野球を高校経営戦略の柱とする高校、野球の特待生制度によって進学が可能になる経済的に厳しい家庭の子供。単純に何が良くて何が悪いと言い切ることが難しいことがわかる。高野連に対しての厳しい意見が聞かれるが、その後、この問題はどうなったのか。