2009年8月10日月曜日

日本人の知らない日本語

夜中に風呂に入ったりしたとき、ただぼーっとしながら本を読みたいと思うときがある。軽いエッセイでも良いし、テンポの良い新書でも良いのだが、コミックというのも捨て切れない。最近では、「ちはやふる」を5巻まで風呂の中で読んだ(風呂の中だけではないけれど)。

この「日本人の知らない日本語」も同じように、ぼーっとしているときに読むのがお勧め。日本語教師の体験に基づく、外国人学生の素朴な日本語に対する疑問や笑わずにはいられない勘違いエピソードなどが書かれている。我々が自然に使い分けている日本語も、第二言語、第三言語として学ぶ場合、いくつも不思議なことがある。また、日本人でさえ正確には理解できていないことも多い。たとえば、「歳」と「才」の違いなど。

カタカナやひらがなの由来、消えてしまったカタカナのことなど「へー」って思うことも多い。日本で使う○や×の記号が日本以外の多くの国では逆の意味になること、つまりOKの場合は×(というよりもチェックマーク?)で、間違いを指摘したいときなど、そこに○をつける、というのも本書で初めて知った(偶然にもそのあと、米国在住の知人からも同じ話を聞いたが)。

コミック形式なので内容はそう厚くないが、楽しみながら、日本語学校のことや知っているようで知らなかった日本語のことを知ることができるので、お勧め。価格に見合うかどうかは微妙だけど。

日本人の知らない日本語

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