いや、まったくわけがわからない。
ダカーポ特別編集 今年最高の本 2008で紹介されていたからという理由で買ってみたのだが、紹介文にも書かれていたように、何度読み返してみてもわからない。途中で読むのを止めようかとさえ思ったが、ついついまた戻されてしまうのは、何か魅力があるからというよりも、ここまで褒める人がいるならば、きっと今に何か展開があるはずと思っていたからに過ぎない。展開はない。最初から最後までわけのわからないゆる~いペースが続くだけ。
作者は突如、海外でマンガを売ることを考える。検閲が無いからという理由だけでインドをターゲットにするのだが、事前のリサーチは一切なし。単身インドに乗り込むものの、ヒンドゥー語はもとより英語もまったくしゃべれない。海外旅行も初めて。現地で住むところを探し、翻訳者を探し、印刷所を探し、ついに発売にこぎつけるのだが、何故、わざわざ現地で行わなければいけないのか、英語ではダメだったのかなど、疑問は尽きない。言っておくが、その疑問は本書を読み終わっても解決しない。
不条理とはこのことか。
インドへ馬鹿がやって来た
山松 ゆうきち
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