2008年12月12日金曜日

週刊東洋経済 それでも強い! マイクロソフト

東洋経済って数週間前には某社を担いでいなかったっけっていうような野暮な突っ込みは無しにしよう。で、今週号の東洋経済はマイクロソフト特集。マイクロソフトOBの方々、これは買い。永久保存版にして、家宝にして飾っておこう。もちろん、飾るのは読んでから。

調布技術センターに勤めているとき、ダウナーな自分を鼓舞するには、社内で公開されているスティーブバルマーのビデオを見るのが一番だった。あの大声。ちょっと逝ってしまったようにも感じる時折混じるハイトーン。ブライアンバレンタインの役者ぶりにも感銘を受けたが、やっぱり最後はスティーブバルマーだった。彼の有無を言わさぬ圧倒的なカリスマ性が救いになることは多かった。

今回の東洋経済の特集では、そのような男芸者的なバルマーではなく、緻密に論理を積み上げる彼を見ることができる。一応、今の立場からのコメントも入れておくと、必ずしもクラウドへの見通しなどに関してすべてに賛同できるものじゃない。だが、マイクロソフトのCEOとしての仕事は完璧にこなしている。彼を単なる体育会系のはげちょびん爆弾と思っている人は考えを改めたほうが良い。

特集の最後にマイクロソフトOBにウェブアンケートした結果が載っている。これもまたバルマーとゲイツの心温まる(ちょっとクレイジーなところも愛せるのがすごいところ)エピソードに触れることができる。何人かの人に聞かれたが、私の回答は入っていない。ウェブアンケートの存在を知ったのが締め切り当日だったのだ、いつものように飲みつぶれていて、思い出したら日付変更線を超えて、締め切り後だった。私ならもっときわどいエピソードも提供できたのに(嘘 ;))。
週刊 東洋経済 2008年 12/13号 [雑誌]

実は、今でも1ヶ月に1度くらいの割合で、現在のマイクロソフトの社員の人から、辞めようと思うんだけどという相談を受けることがある。自分もマイクロソフトを辞めた人間だから、辞めて社外に活躍の場を求めるのは賛成だ。だが、辞めようと思っている人も、辞める前に、もう一度この特集を読んでみても良いのではないかと思う。外はそんなに甘くない。何を身に着けたかを振り返ってみてから、今後を考えるのが良いと思う。