2010年2月1日月曜日

SとM

書店で平積みされていたのを衝動買い。フランス文学研究者によるSとMの文化論だが、これが面白い。

SとM (幻冬舎新書)

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SとMが西欧の宗教から生まれたことや、MがSexという行為を求めているものではないこと、歴史において、Sが増える時代とMが増える時代があることなどを知ることができる。

SMの起源がイエスキリストが迫害されている絵から来ているとは知っていましたか?(1つの説に過ぎないと思いますが)

西欧と日本でのSMに違いがあることを意識していましたか? (西欧では鞭などによる痛みを伴なうもの、日本では縄による拘束するもの)

SMがその時代時代の文明と文化をシンボリックに表現したものであることを知った。知ったところで、酒の席での話題にするぐらいしか使い道がないかもしれないが、とにかく面白い。

Amazonでのレビューが必ずしも高くないが、レビューワーはおそらくこのような書籍をすでに読んでいるような人たちのようだ。まったく知識がない人が読むには大変お勧め。