2009年6月14日日曜日

あるアル中疑惑の人の告白

どうやらTwitterで酔っ払って酒のことばかり書いていたら、アル中ではないかという疑惑が出ているらしいことがわかった。何度か言っているのだが、私のTwitterは夜になるとBotが動作して、酔っ払いワールドを展開することになっている。なので、夜中のTweetsを見て、あれが本物の私だと勘違いしないようにして欲しい。

酒と言えば、私と同じようにアル中疑惑が出ている友人はもっと切実な悩みを抱えているようだ。

彼は自宅から歩いて5分ほどのところにあるコンビニに良く酒を買いに行く。会社からの帰りや週末に買いに行くことが多いのだが、最近ではあまりにも頻繁に足繁く通うようになってしまったために、コンビニの店員に顔を覚えられてしまった。しかも、夜中にかなり出来上がっているのに、あともう少し飲みたいという状態になって、そのコンビニに行くこともあるのだが、そんなときにはもう呂律は回らず、手も若干震えている状態。しかも、ずっとそのコンビニで買っているから、たとえば週のトータルでみると尋常じゃない量を買っていることを店員もわかるようになってきている。それでもつい最近までは、「友人が急にやってきて」とか「妻も良く飲むんですよね」とか、聞かれてもいないのに言い訳していた。だが、もう限界のようだ。今はもう少し離れたコンビニに買いに行っている。

今ではほとんど自宅で酒を呑んでいるのだが、それも自宅で呑むほうが金がかからないからだ。外で呑むとついつい要らないつまみを頼んでしまい、金がかさむ。しかも、終電近くになると、あの混雑した終電に乗るのがおっくうになり、ついつい深夜タクシーに乗ってしまうことも多い。自宅で呑むのなら、どんなにへべれけになっても、そのまま布団に倒れこめば良い。

しばらくは自宅で呑むほうが経済的だと喜んで、少し高級な酒を買っていたのだが、量が半端でないため、今は自宅でも安い酒を呑むようになった。高校生のころを思い出すねぇとか言いながら、トリスやレッド、ホワイトなどを呑んでいる。このあたりは本当に高校や大学のころを思い出すので良いのだが、コンビニには自分も呑んだこともないようなさらに安い酒も置いてある。ここにまで手を出さざるを得なくなったら、もう1つステージを進んだことになるのだろう。

そういえば、大学のころは本当に貧乏だった。研究室の先輩も輪をかけて貧乏だったので、安い居酒屋に入って、隣の合コンの後片付けをしている店員に「お姉さん、残っているもので、まだ飲み食いできそうなものを適当に見繕って持ってきて」と言うことも良くあった。最初は「先輩止めてくださいよ。恥ずかしいから」と言っていたが、そのうちに慣れてしまって、店員が片付けに来る前に適当に残っているものを自分たちのテーブルに持ってきてしまうようになった。

そのころ友人がバイトしていた祖師ヶ谷大蔵の洋風居酒屋はかなり怪しい店で、当時のカフェバーを気取ってはいるものの、変なカクテルは出てくるわ、日本酒まで置いてあるわで、本当にいい加減な店だった。サービスだからこれ飲めよとI.W.ハーパーの瓶を持ってきてくれたので、喜んで呑み始めたのは良いが、どう考えてもハーパーの味ではない。それ以前にバーボンの味じゃない。聞いてみると、適当に客が入れたボトルから少しずつ抜いて一本にしたらしい。それが初犯だとは思えなかった。きっと裏には同じようにブレンドされたウィスキーが数多くストックされていたに違いない。

転職する前は自転車で通える会社にいたのだが、夏の暑いときなどはコンビニでビールか酎ハイを買って、それを呑みながら帰ってきていた。あとで知ったのだが、これは立派な道交法違反らしい。だが、これが癖になると、会社に車で出勤したときにも、帰りにコンビニでアルコールを買うと、ついそのまま栓を抜いて呑みはじめそうになってしまう。ちなみに、今はビールはほとんど呑まない。すぐに腹が膨れてしまって、量が呑めないからだ。

深酒した後の自転車は本当に危険で、途中の公園でぶっ倒れてしまったこともある。そういえば、深夜2時くらいに霊園の近くで遊ぶ未就学児童を見たこともあった。そのときは目を合わせてはいけないと思い、後ろを振り返らずに必死にペダルをこいだものだった。背中に三輪車で追いかけてきている気配を感じながら。

話がだいぶずれた。そんなアル中疑惑の友人だが、まだ道端に落ちているカップ酒にわずかに残った酒をかき集めて呑むようなことはしていないようだ。

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以上すべてフィクションです。