2009年1月1日木曜日

Capsule@ageHa


ageHaというクラブイベントがある。新木場のSTUDIO COASTで週末に行われているのだが、先週の土曜日の12/29にCapsuleのクラブツアーであるASOBINITEが行われていたので、行ってきた。

23時開演だからと、10分前くらいに新木場に行ってみたら、すでに長蛇の列。チケット確認までに30分以上(多分、もっとだったと思う)、そこからコインロッカー入り口まで、さらに20分くらい、そしてボディチェックまで、さらに20分くらい。結局、中に入れたのは24時過ぎだった。

ハイネケンを飲みながら、会場に入ってみると、まだフロアはそんなに混んでいない。きっとまだ外で待っている人が多いのだろう。体を揺らしながら、周りを見てみる。

ここは前回、YouTube Live Tokyoで来たところだが、その時とは違って、フロアを縦長に使っている。確かに、客の流れを考えると、これが良いのだろう。

m-floのTaku Takahashiが登場。うまい。そのあと、午前2時くらいから中田ヤスタカ登場。いきなり盛り上がる。この頃にはフロアはかなり混雑し始めている。中田ヤスタカだけでも、かなり盛り上がっていたのだが、ボーカルのこしじまとしこが登場して、半端じゃない盛り上がり。みんなぴょんぴょん跳ねまくって、踊っている。とりあえず、踊れるナンバーは全部やってみましたっていう感じか。1時間半くらいで終わるものの、「もう1回歌うね」と言って引いて行った。

もう無理と、汗を拭き拭き、会場を後にする。後で知ったところ、やっぱり最後にも再度出てきていたらしい。

最近、Capsuleとかも好きで良く聞いているので、クラブ系の音楽は嫌いじゃない、というか、わざわざ年末の忙しい時期に行くくらいなんだから、好きなほうなんだけど、自分でやりたいとか、週末ごとに来たいとかは思わない。

何故だろう。

踊りの輪の中に加わって見て、改めて思ったのだが、こういうクラブ音楽というのは、農耕民族の踊りだと思う。乱暴に言ってしまうと、盆踊り。「隠し砦の三悪人」の中で山の民の火祭りというほうが適当かもしれない。死語かもしれないのだが、極めて「縦ノリ」。単純なハードロックやパンクに通ずるところも多い。様式美の世界であるところも一緒だ。ぴょんぴょん飛び跳ねて楽しんでいても、どこかで自分の音楽ではないなと思ってしまうのは、これが原因かもしれない。

日本では基本的に、田植えや餅つきに代表されるように、「イチニー、イチニー」という掛け声でカウント出来てしまう「縦ノリ」の音楽が多い。良く、この「縦ノリ」の話になると出てくるのが、シンコペーションなどでグルーブ感を出せるのは狩猟民族であり、日本は狩猟民族国家ではなかったから、遺伝子的に、日本では外国で通用する音楽が生まれないというような話。これは2つの意味で間違っている。まず、外国でも「縦ノリ」音楽は多い。前述したように、様式美の塊のハードロック(ヘビィメタル系)などはその典型だろう。また、日本は農耕民族であるとともに、騎馬民族の血も入っているので、必ずしも血は問題にならない(これは私の敬愛するチャーが言っていたこと)。いずれにしろ、今や日本でもグルーブ感あふれる音楽は多い。

クラブ音楽でも、どうせなら、ロバートフリップみたいに、複雑な譜割で「縦ノリ」を追求するとか、途中変拍子を入れてみるとか、そっち方面に突っ走ってみても面白いと思うのだが、誰かやらないだろうか。って、もともと踊るための音楽だから、そんなことやる奴はいないか。または、シンコペーションばりばりに入れてグルービングってのはどうだろ。なんちて。