2007年8月12日日曜日

楽しんだものが勝ち

村上龍というのは私の好きな作家の1人だが、彼の69(シックスティーナイン)という小説に、「楽しんだものが勝ち」というフレーズが出てくる(本が手元にないので、正確な台詞がわからないが)。

確か、処分後に学校に出てきたときに同級生の冷たい視線を感じたとき、自分たちの行動に誇りを持つために、あえて笑いをとるような話をしたときに出てきたフレーズだったと思う。

基本的に、私は鈍感なのか、落ち込むということがあまりない。あったとしても、アルコールを呑んで次の日になれば、すっかり忘れてしまっている。ただ、誰かに対しての劣等感や屈辱というのは別だ。これは絶対忘れない。劣等感をバネに跳ね上がるタイプだから、いつまでも覚えている。私の心情は「いつか目に物見せてやる」だから、心当たりのある人は一生びくついているように。

で、話は戻って、私は落ち込むというのがあまり無い人間なのだけれど、ここ2ヶ月くらいはいろいろなことが重なり、結構メンタルダメージが大きかった。いろいろな人に助けてもらったのだが、そのときに、思い出したのが、この村上龍の69のフレーズだ。

「楽しむ」

どんな状況でも、楽しんだやつが勝ち。落ち込んだ表情を見せるのは女性を口説くときくらいで十分。

69(シクスティナイン) (集英社文庫)
村上 龍
4087496287


69 sixty nine
妻夫木聡 安藤政信 金井勇太
B0002UA3M8